ゴムは内外で上げ基調

 東京ゴム先限は先週17日に220円30銭まで上昇した。中国河北省の排ガス規制(案)によって、鉄鋼、アルミなどを中心とした生産が減産懸念を強めたところに、投機筋が買い煽って国際商品が全般に連動高を演じた。

 また、北朝鮮に対する制裁発動を受けて、北朝鮮から中国向けの鉛供給がストップ、『北朝鮮の制裁が完全かつ厳格に実施されれば、需給が引き締まっている中国の鉛精鉱市場は更にひっ迫するだろう』(米アカデミア・キャピタルのスパコウスキ最高投資責任者)などの見方から、中国の国際商品高に結びついており、これがゴムにも波及している格好だ。

 しかも、『中国市場の投機筋は出遅れて安い商品を狙って買い上げている形跡もある』(市場関係者)であり、『そうした投機筋が安いゴムに資金を移動することは十分に考えられる』(同)で、上海ゴムは一時的に下げることはあっても、当面は上値を目指す展開が予想される。

 その上海ゴムの中心限月(2018年1月限)は先週17日にトン当たり1万6,990元まで上昇し、今月2日の安値1万5,010元に比べると、ざっと2,000元上昇している。1元=16円50銭で計算するとトン当たり3万3,000円高、キロ当たりで33円高を演じている。

 一方の東京ゴム先限は8月2日の安値が200円30銭、同17日の高値が220円30銭で、ちょうど20円水準を上げている。

 それでも、上海に比べて東京の上げ幅が少なく、このため、『上海を売って東京を買う裁定取引を行う向きも少なくない』(商品取引会社)としていることも、東京市場の下値を固くする一因になっているようだ。

 それだけではなく、タイ産地では雨が多く、北部ではゴム樹が少ないとはいえ、長雨によって採液作業に支障が出ているという。

 北部のゴム樹面積はタイ全体の25%ほどとはいえ、原料の出回り薄に結びついているほか、タイ政府機関による原料買い付けもプラスに働いているようだ。

 このような状況からすると、内外で一時的に修正安があっても、高値を出尽したといった流れにはなっておらず、押目買い基調が続くものと思われる。

 東京ゴム先限日足を見ると、6月7日の安値178円80銭から8月17日の高値220円30銭まで約42円上昇したが、その間に3度の押目を形成して上昇基調を続けている。目先は修正安の可能性はあるが、その後は反発へと転じ、5月24日の236円70銭を目指す展開を予想したい。
 
東京ゴム週間足
 

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