北朝鮮リスクを読む

 米議会が夏季休会の中、地政学リスクが、マーケットの主役となっている。北朝鮮の核・ミサイル開発を巡り、米国と北朝鮮間で威嚇の応酬がエスカレートした事で、株式が売られる中、「安全資産」の金(GOLD)が買われ、通貨では日本円、スイス・フランが選好され、ドルが売られるリスク回避の動きが顕著となった。

 米議会が夏季休会の中、地政学リスクが、マーケットの主役となっている。北朝鮮の核・ミサイル開発を巡り、米国と北朝鮮間で威嚇の応酬がエスカレートした事で、株式が売られる中、「安全資産」の金(GOLD)が買われ、通貨では日本円、スイス・フランが選好され、ドルが売られるリスク回避の動きが顕著となった。先週末は7月の米消費者物価指数の伸びが市場予想を下回り、米利上げ観測が後退したことも「ドル安」の一因となった。

 今週に入ってからは、米政府高官から外交による解決を目指す発言が相次いだことで市場心理が改善。13日のポンペオ米中央情報局(CIA)長官やマクマスター米大統領補佐官(国家安全保障担当)が米朝は戦争間際にあるとの見方を否定した事に続いて、ティラーソン米国務長官とマティス米国防長官が連名で、14日付の米紙ウォール・ストリート・ジャーナルに「北朝鮮に外交及び経済的な圧力をかけ、不可逆的な朝鮮半島の非核化と弾道ミサイル開発計画の解体を目指している」と寄稿。米軍制服組トップのダンフォード統合参謀本部議長は14日の韓国の文在寅大統領との会談で、米軍は外交・経済的な解決を図る米政府の支援を最優先にしていると表明。これらを受けて、米朝の軍事衝突への警戒が和らぎ、急速に進んだリスク回避の動きの巻き戻しが続いている。
 
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