サウジはまだシェアにこだわっているのか!?

原油下落。米国の供給増加懸念などで。48.94ドル近辺で推移。

金急落後、急反発。ドルインデックスは急上昇し、その後反落した動きなどで。1270.2ドル近辺で推移。銀・プラチナは金と同様。

上海ゴム上昇。16590元近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てでおよそ293.6ドル(前日比およそ0.2ドル拡大)、円建てで1,030円(同6円縮小)。価格の関係はともにプラチナ<金。

●東京金 日足 (単位:円/グラム)
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出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「サウジはまだシェアにこだわっているのか!?」

サウジの原油生産量が5月・6月と増加しましたが、今月、海外主要メディアや米エネルギー省が公表した同国の7月の生産量のデータは、増加傾向が継続していることを示しました。

報じられているとおり、同国の財政事情が厳しいためだと考えられますが、以下のグラフを見ると、もしかしたらサウジは2014年の頃のように“生産シェア”にこだわっているのではないか?と想像させられます。

2014年後半から起きた原油価格の急落前、“シェア争い”は最も過熱化したと考えられます。その時、グラフのとおり米国の原油生産量はサウジのそれに肉薄していました。

この時、石油製品を含む、あるいは異なる統計元のデータでは米国が世界No1の産油国であると報じられました。

サウジが米国の肉薄を嫌気し、OPECの盟主として2014年後半に減産を見送って原油価格の下落を誘発、その後、米シェール生産量は減少、両国の生産量の差は拡大、その傾向は2016年後半まで続きました。

しかし、2016年後半より、原油価格の持ち直しにより米シェールが復活、米国の原油生産量が増加に転じました。

一方、2017年1月より、サウジは減産を開始しました。

増産に転じた米シェールと減産を開始したサウジ・・・2017年に入り、両国の生産量の差は縮小する展開になりました。

グラフを見て筆者が感じることは、減産中にも関わらずサウジ生産量が増えているのは、米国の生産量の増加から逃れるためなのではないか?つまり、サウジは2014年後半にそうであったように、未だにシェアへのこだわりを捨てきれていないのではないか?ということです。

財政の立て直し以外に、米国とのシェア争いのために生産量を増やしている、つまり、今後、サウジは米国の生産量がさらに増加すれば生産上限一杯まで(6月比100万バレルの増産余地あり)増産する可能性はあるのかもしれません。

図:サウジアラビアと米国の原油生産量の推移 単位:百万バレル/日量
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出所:米エネルギー省(EIA)のデータより筆者作成

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