週刊石油展望

 先週末のWTI原油は先週比0.12ドル安の48.86ドル、ブレント原油は同0.41ドル高の51.84ドルとなった。

 前週末7月28日の海外原油は米GDP速報値が予想より弱気の数字となったことからドル安進行するとじり高となり、WTIベースで50ドルの節目に接近した。また、サウジアラビアの輸出制限なども相場を下支えする要因となった。

 先週は前週からの強気な流れを引き継ぐ形で上昇すると、一時50ドルの大台に乗せたが、その後週末にかけては失速し、48ドル~50ドルのレンジ内での推移となった。週明け31日は米政権運営への不安感からドル安推移していることや、来週7~8日にかけてOPEC加盟国と非加盟国の専門家会合が行われると発表されたことが下支えとなり続伸し、50ドルを超えて上昇した。しかし、翌1日には節目の50ドルを回復した達成感や、7月のOPECの原油生産量が増加していたことなどを背景に戻りを売られる展開となった。週半ばの2日は、EIA統計で原油在庫が152万バレル減少と、予想よりも減少していなかったことに反応し一時売られたが、API統計よりも良好な内容であったことや、ガソリン在庫が251万バレル減少と予想を上回る減少幅だったことから切り返すと、プラスサイドを回復した。週末にかけては前日発表のあったEIA統計で米原油生産が増加していたことが材料視され、OPECに続き原油生産が増加していたことが嫌気され反落した。

 今週は、週初め7~8日にかけてのOPECと非加盟国の専門家会合が目先の焦点になる。会合では足元の生産状況や減産に向けた課題について協議し、目標の減産順守や、減産への協力を促す。減産に消極的なイラクや、減産に貢献していないカザフスタンなど各産油国の協力を得られるかが課題となるだろう。先週のEIA統計では米原油在庫の減少継続が確認できたものの、ドライブシーズン終了後の在庫の積み上がりへの警戒感も出始めており、また、原油生産も増加していたことなどを考えると上値で買い込むのはリスクが高いと思われる。来週の会合の内容次第ではあるが、OPEC、米国の原油生産の増加や直近の高値警戒感から上値重い展開となることが予想され、やや弱気との見方で臨むのがよさそうである。

NY原油チャート
 

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事