ゴムは上海市場に波乱要因あり

 東京ゴム先限は8月2日に200円30銭まで下落し、7月26日の高値218円70銭から18円ほど売られた。これは上海ゴムの中心限月である2018年1月限が7月20日の高値1万6,690元(トン当たり)から8月3日の安値1万5,190元まで、ちょうど、1,500元下落したからだ。一元16円50銭で計算するとトン当たり2万4,750円安、キロ当たりで24円75銭安という計算になる。

 このように、上海ゴムの中心限月が大きく売られたのは2017年9月限が7月20日の高値1万4,320元から8月3日の安値1万2,300元まで2,020元安を強いられたからだ。一元16円50銭で計算するとトン当たり3万3,330円、キロ当たりで33円33銭下げた計算で、前述の2018年1月限の下げ幅24円75銭を大幅に上回るものとなった。

 上海ゴムがこれほど下げたのに、東京ゴムの下げ幅が18円ほどにとどまったのは、東京ゴム先限に比べて上海ゴムが割高な水準にあったからで、その水準訂正といえるわけだ。

 上海ゴムの当面のポイントだが、2017年9月限の取組高は23万枚弱、2018年1月限の取組高は30万6,000枚で、中心限月が2018年1月限になった。

 問題は天然ゴムの2015年産(国内)は11月限で供用が終了して上海ゴムの在庫から除外される。

 つまり、2015年産(国内)は上海の9月限と11月限が捨場になり、それまでに、手持ち筋は納会で渡し切りする。このため、9月限及び11月限はその重みで安値をつける傾向にあるのに対して、2018年1月限は国内産の天然ゴム生産が端境期(12月から翌年2月)にあたっているため、高値を形成しやすいというわけだ。

 8月3日時点(午後1時現在)の上海ゴム相場を見ると2017年9月限が1万2,450元、2018年1月限が1万5,335元で双方のサヤは2,885元も開いている。一元16円50銭で計算するとトン当たり4万7,602円、キロ当たりで47円60銭ということになる。東京ゴムの当限と先限のサヤは3円ほどしかなく、対照的な価格形成といえまいか。

 肝心な点は上海ゴムが高値を走る2018年1月限にリードされるのか、それとも、安値を走る2017年9月限にリードされるかだが、当面はともに大きく下げたあとであり、突込み過ぎの反動もあって切り返す展開が予想される。

 つまり、中国の天然ゴムが生産されない時期にあたる2018年1月限が当面の相場をリードする可能性が高い。

 従って、東京ゴムも9月15日のタイにおける天然ゴムの生産国会議を控えていることもあり、目先的には反発するものと見られる。

 ただし、上海ゴムの生ゴム在庫は7月28日現在で38万2,768トンと、前年同週に比べて3万1,726トンも多い。このため、いずれは2017年9月限と11月限が2015年産(国内)の捨場になって下落、2018年1月限もこれに足を引っ張られる場面を想定しておく必要がありそうだ。

 一方の東京市場では期近限月にタイ筋の買い玉が存在するとの噂が根強い。それを表すように一時15円ほどの順ザヤだった当限と先限のサヤは同ザヤから逆ザヤになる場面もあった。8月限納会は25日(金)と時間があるものの、タイ筋の出方次第では期近に波乱の芽があるので、その動きから目を離せない。
 
上海ゴム日足0803
 

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