海外原油は戻り切れず、再び足踏みへ

 7月末にロイター通信が発表した7月のOPEC産油量は9万バレル増の日量3300万バレルとなり、2カ月連続で増産している。なかでもリビアの増産が目立っており、18万バレル増の日量103万バレル。サウジは5万バレル減の1002万バレルとなったが、イラクは2万バレル増の日量450万バレルである。

 OPECの減産目標達成率は84%で、前月の92%から大きく低下している。目標達成を果たしているOPEC加盟国はサウジ、カタール、そしてアンゴラのみで、イラクの達成率は29%、UAEは31%にとどまっており、減産に消極的な加盟国がなお多いことが改めて浮き彫りとなっている。

 OPECは6月25日に一部加盟国に減産目標を遵守するよう、要請したが、それはイラクやUAEと推測される。その要請によって8月から減産が強化されるとの観測から、WTI期近9月限は8月1日に50.43ドルの高値を示現した。しかし、その日に高値から2ドル以上も急落するなど、OPECの減産に対する懐疑的な見方が台頭し、50ドルを上値抵抗にした動きを改めてみせ始めている。

 米EIAの在庫統計で、米国の原油生産がまた増加をみせたこと、米国のガソリン需要が好調であるものの、8月に入ってNYガソリンの軟調地合いが続いており、WTIやブレントを取り巻く環境が一変し、また弱気なムードが広がりつつある。
 
wti
 

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