内部要因からみたプラチナ相場のボトム圏

米商品先物取引委員会(CFTC)が24日に発表した建玉報告(COTレポート)によると、大口投機筋の買い玉は8月21日時点で前週比+2,477枚の3万9,578枚に達し、過去最高を更新した。

3月から8月中旬にかけての白金相場は急落傾向を見せたが、大口投機筋の買い玉は4月24日の2万5,086枚をボトムに、その後の約4ヶ月間で58%もの急増を達成している。これは、大口投機筋が1,550ドル水準からほぼ一貫して押し目買い方針を採用してきたことを意味し、ここ最近の急騰相場で漸く含み益が本格的に拡大し始めた状態と言える。

ネットポジションでみても、4月24日時点が1万4,923枚の買い越しだったのに対して、直近の8月21日時点では2万4,887枚の買い越しになっている。一般的なイメージとは違い、5月以降の相場低迷局面で大口投機筋は一貫して強気だったのだ。

4月以降の急落相場は、主に短期筋が売り込んできた結果であり、売り玉は2月28日時点の2,487枚に対して、直近では1万4,691枚に達している。足元では、これらが踏み上げ相場を促している形であり、短期的にはショートカバー(買い戻し)主導でもう一段階の上昇も十分に可能だろう。

南アフリカの鉱山ストをきっかけに、これまで弱気の需要環境に集中していたマーケットの視線が、供給環境にも向けられるようになり始めていることが、安値是正圧力に直結している。内部要因からは、1,400~1,550ドルのレンジを「バーゲン価格」と評価している向きが多いことが確認でき、現行の1,550ドル水準には特に割高感はない。

仮にストライキが解決に向かえば、当然に1,400~1,450ドル水準のボトム圏を買い拾った向きが利食い売りに動くだろう。ただ、極度に弱気に傾いていた需給見通しが誤りだったことが周知され始める中、価格水準は着実に切り上がる方向でみている。

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