週刊石油展望

 先週末のWTI原油は前週比0.75ドル高の46.91ドル、ブレント原油は同0.78ドル高の49.28ドルとなった。

 前週末21日の海外原油は高値調整で下落した。OPECの7月産油量が15万B程度増加見通しが示されたことがきっかけとなった。

また、週明けの減産監視委員会で追加減産のコンセンサスは得られないとの見方も売りを後押しした。

 先週は一転して押し目を買われる展開となり、ほぼ一本調子で上値を追う展開となった。24日の減産会合ではナイジェリアが増産を打ち止めとする意向を示し、サウジは原油輸出を8月に前年比100万B下回る水準に制限したことが材料視され反発した。翌25日も米石油会社の設備投資削減やAPI統計の原油在庫大幅減少を背景に大幅に反発する動きとなり、翌26日もEIA統計で原油在庫が720万B減少と予想を上回り買われた。27日も前日の流れを引き継ぎ反発した。サウジに続きクウェート、UAEの輸出制限や米大手コノコフィリップスが設備投資を削減の発表したことが影響して底堅く推移し小幅だが上昇した。総じて産油国の価格下支え策や原油在庫の減少や今後の需給改善期待から値を戻すこととなった。

 今週の米原油在庫が引き続き減少継続か確認したい。今のところは米国株式市場が強い動きを続けているためリスクオンが波及しやすいことや、ドル安も後押ししやすい環境であろう。週半ばの在庫統計にかけ、WTIで50ドルを狙いに行く可能性は十分ありそうである。ただし、夏場の需要ピークも今後視野に入れなければならない点や、安値からは大幅に戻していることから生産者のヘッジ売りや投資家の手じまい売りも入りやすいと思われ、高値で安定するかは疑問が残る。また、この上昇道中でファンド勢が買いポジションを大きく積み上げたものと思われ、一巡後は失速に注意すべきだろう。
 
NY原油チャート

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