ゴムは目先的に3分の1戻りも

 東京ゴム先限のケイ線(日足)を見ると、6月7日の178円80銭を安値に右肩上がりの足取りを示していることが判る。その限りでは6月7日の178円80銭が大底と見ることが出来よう。

 つまり、今年1月31日の高値366円70銭から6月7日の安値178円80銭まで188円ほど下落し、半値以下になったことを思えば、大底を打ったと判断して間違いないものと思われる。

 そうなると、①下げ幅188円に対する4分の1戻りは安値から47円高の226円、②同3分の1高は63円高の242円となるが、当面は天然ゴム生産国の市況対策が検討されることもあり、その人気に引っ張られて、①の4分の1戻り程度があっても不思議ない。

 タイ、インドネシア、マレーシアの天然ゴム生産国は9月15日にタイで会議を開き、輸出及び生産量の削減を検討することになっている。

 その効果については前回の本欄で述べた通り、監視システムがなく、3ヵ国で決められた数量の輸出削減及び生産削減を順守しているかどうか判らず、不透明な点が気懸りながらも、とにもかくにも、9月15日の会議までは少なくとも、その会議への期待感、警戒感から安値を出せば売方の手仕舞が目立つようになるだろうし、新規買いも入るものと思われる。

 一方で早急に高値を出せば、市況対策会議への期待を先取りする形となり、9月15日の会議で結果が出た時点で、『織り込み済み』となり、売られる可能性もある。

 とすれば、当面の東京ゴム先限の変動幅は多少、大きく見て195円から225円、つまり、30円ほどの変動幅と見てはどうか。

 ただし、天然ゴム生産国が市況対策を実施するということは価格が低迷しているからで、その原因は、『供給過剰、需給が緩んでいるからである』ことを念頭に入れておく必要がある。となると、当面、逆張りで対処するのが賢明と思われる。

 ところで、東京ゴムの7月限納会値は206円60銭、受け渡しは125枚となった。6月限納会値194円60銭に比べて12円高、受け渡しは同4枚減りながら高納会で幕を閉じたのは、前月同様にタイ筋が現受けしたからといわれる。一時は、『タイ筋が東京市場から撤退した』との見方が広がったが、『8月限にも買い玉があるのでは…』との噂もあり、これをキッカケに当限と先限の順ザヤ幅が再び縮小したといえる。

 こうなると、順ザヤ拡大を狙って弱気で売っていた向きも、『うかつに売れない』といった気分になり、これが期先限月の売り圧迫軽減につながっているものと思われる。

 もう一つ、指摘したいのは上海ゴムの9月限と18年1月限のサヤが大きいこと。具体的には先週28日の9月限の安値がトン当たり1万3,345元、18年1月限のそれは1万6,025元で、そのサヤは2,680元、1元=16円50銭で計算すると4万4,220円で、キロ当たり44円22銭になる。

 東京ゴムの順ザヤ幅3円見当とは比較にならないが、上海の1月限が1万6,000元台と高いのは、中国国内の天然ゴム生産が11月で終了、12月から翌年2月までは端境期に当たって、供給量が減るからだ。

 当面は東京も上海ゴム1月限にリードされる可能性もあるので、その動きから目を離せない。
 
東京ゴム日足
 

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