長期強気も、短期調整に注意(穀物市場)

 ここにきて、経済紙だけでなく一般紙にも米国の干ばつによる穀物価格の高騰が大きく報じられてきた。日本経済新聞記事「穀物高 食糧価格に波及」「G20、輸出制限防止を要請へ」(8/11付け)に続いて、一般紙でも干ばつの大きな写真付きで「干上がる食糧庫」「トウモロコシ、まるで石」(8/21付:朝日新聞)。「食糧危機 暴動発展も」(8/13付け:読売新聞)、などショッキングなタイトルが目に付くようになってきた。事象面からの天井シグナルだ。

 8月の強気の米農務省需給報告を受けて高値更新した後に急落した穀物市場だが、産地の降雨にも関わらず期待されていたほど大豆の作柄が改善しなかった事や、プロ・ファーマー社の現地調査(クロップツアー)序盤で、事前予想以上に作柄が悪化した地域があった事などから大豆主導で反発。8月の降雨による作柄改善期待の高かった大豆は7月高値を上抜き、天候相場の高値を更新した。一方のコーンは、8月に降雨があっても既に手遅れの認識があった事で、8月の高値は上抜けなかった。

 昨晩のシカゴ市場は、大豆・コーン共に続落となっている。コーンに関しては、プロ・ファーマー社の現地調査でイリノイ州の単収が前年実績を下回ったものの、8月の米農務省報告を上回ったことや、最大生産州のアイオワ州は西央部が前年実績の172.7Buから143.2Buに減少したものの、他の州と比べて良かったことなどから利食い優先の展開となった。国際穀物理事会(IGC)が世界コーン生産高見通しを下方修正したが、織り込み済みで強材料視されなかった。

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