ゴム市場は銅や原油の上昇が心理的なプラスに働く

 東京ゴム相場は、ゆるやかなテンポではあるものの、上昇の気流に乗っているようにみえる。依然として需要の弱さが底流していることから本格的な上昇に及ぶかどうか不透明感はあるものの、日を追うにつれ下値を切り上げる動きを維持している。

 ゴム高の原因は、これから秋口に向かって天然ゴムの生産大手が協力し合って輸出削減策を取り入れる動きになっていることが挙げられる。具体的には、マレーシア、インドネシア、タイの生産国らが価格を安定化させるため10%から15%の輸出削減、あるいは生産調整を検討するため9月15日にタイで会合を開く予定となっている。なお、同じ主旨の会合は6月にも開催されたが、インドネシア政府が輸出削減策に対し消極的となったため物別れに終わった経緯がある。

 ゴム市況が回復している原因はそれだけではない。最近のコモディティ市況全般の上昇傾向が大きく寄与している点は見逃せない。特にゴムと原油との値動きの連動性は高く、最近のWTI原油の急反発がゴム価格を押し上げている部分は大きい。

 参考までに、WTI原油は6月21日の直近安値42.05ドルをボトムとして上昇に転じ、7月25日時点で一時48.66ドルまで急伸して約8週間ぶりの高値をつけた。この背景には原油在庫の減少がある。米石油協会(API)の在庫が減少に転じたうえ、米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計の原油在庫が今年1月以来の水準に落ち込んだことが強材料として受け止められた。またEIAまとめのガソリン在庫は6週連続で減少。一方、大手石油生産国であるサウジアラビアが大幅な生産抑制策を打ち出したことに加え、これまで減産を免除されていたナイジェリアが生産の上限を設けたことも上昇要因となった。
 
zu01
 

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事