金ETF残高が過去最高を更新している

NY金先物相場は、米追加緩和期待をはやす形で5月1日以来の高値を更新しているが、その裏側で金上場投資信託(ETF)の投資残高が過去最高を更新していることにも注目したい。

最大の「SPDR GOLD SHARES」を例に挙げると、投資残高は7月30日の1,248.61トンをボトムに、8月23日時点では1,286.50トンに達している。世界の金ETF全体でみても、同じく7月30日の2,390.60トンをボトムに、8月23日時点では2,447.09トンに達している。8月だけに限定しても51.71トンもの金投資需要を創出すること成功している。

8月14日に米証券取引委員会(SEC)が開示した資料で、ジョン・ポールソンやジョージ・ソロスといった著名投資家のファンドが金ETF残高を積み増していたことが確認された影響(つまり提灯付け)もあるのだろうが、主に長期投資家が金価格を「割安」と評価する価格水準が切り上がっていることを象徴する動きと考えている。

今回と同様に金ETF残高が急増する局面は、今年1月や6月にも見られたが、その当時のコアレンジは1,550~1,600ドル水準だった。すなわち、「1,600ドル台を大きく割り込んだ局面であれば、買いたい」との評価になっていた。しかし、8月は概ね1,600ドル台前半から中盤での取引になっており、バーゲンハンティングが開始される価格水準が50ドル程切り上がったと評価できる。

相場が低迷した今年第2四半期には、公的部門(中央銀行など)も157.5トンと四半期ベースでは過去最高の金需要を創出している。第2四半期の金平均価格は1,613.13ドルであり、投資家と並んで公的部門も1,600ドル水準を割安と評価する動きを見せていることが確認できる。こうした投資家・公的部門の容認する価格水準が切り上がっていることは、需給面から金の価格ステージ切り上げを支持することになるだろう。

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