週刊石油展望

 先週末のWTI原油は前週比0.75ドル高の46.91ドル、ブレント原油は同0.78ドル高の49.28ドルとなった。

 前週末14日の海外原油先物相場は、WTI、ブレントとも5日続伸。ドル安・株高を支援材料に上値を切り上げていった。ベーカーヒューズ社発表の米原油掘削稼働リグ数は2基増加であったが、増加ペースが鈍化したとして弱材料視されなかった。

 週明け17日は、前述の通り5営業日の続伸を受け、利食い売りに押されて反落となった。新たな弱材料は見当たらなかったものの、24日に行われるOPEC共同閣僚監視委員会においては、一段の減産に踏み込む見通しは立っておらず、また現在は減産が免除されているナイジェリアとリビアの生産制限も、まとまるかどうかは不透明感が強まっている模様で、下げ幅を広げる展開となった。18日は小幅に反発した。米トランプ大統領の政権運営への不信感からドル安が加速したこと、またサウジアラビアが日量100万バレルの輸出削減を検討しているとの報などから買い進まれたが一段高とはならず、上値では売りも控えている印象であった。19日は続伸、EIA在庫統計にて、原油在庫が前週比470万バレル減(予想:320万バレル減)となり、またガソリン在庫も予想を大幅に上回る取り崩し、留出油も増加予想に反して取り崩しとなるなど、三油種とも上げ方向の結果となり値を伸ばした。翌20日は一転して反落となる。前日の流れから上伸して始まったが、その後は急速に値を削る展開となった。24日の監視委員会を控え、ポジション調整の売りに押されることとなった。

 今週は、24日のOPEC共同閣僚監視委員会が目先の焦点となる。先達てエクアドルが財政難を理由として協調減産の遵守は困難との表明をし、今後各産油国が結束を維持していけるかが課題となる。また、期待されていたリビア、ナイジェリアの減産免除の見直しについては、否定的な見方が出てきており、両国への減産枠設定の可能性は低そうである。テクニカル面では、WTI、ブレントとも今月初めの高値で押し返された格好でダブルトップを形成しており、下落圧力がかかりやすい地合いとみる。ドル/円に関しても、チャート上はもう一段の円高進行の方向感を示している。以上から、来週は24日の結果次第ではあるが、原油安と円高進行で弱気の見方で臨むのがよさそうか。ただ、26日にはFOMCも控えており、トレンド変換には注意が必要である。
 
NY原油チャート

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