FOMC議事録を受けての金相場急伸を考える

7月31日~8月1日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録が公開された。

8月のマーケットでは、雇用統計を筆頭に経済指標の改善傾向が目立つことで、追加緩和が実施される可能性は後退したとの評価が優勢になっていた。しかし、今回の議事録では「多くのメンバーは、新たな情報が十分かつ持続的な景気回復ペースの加速を示さない限り、かなり早い時期に追加緩和が正当化される公算が大きいと判断したい」と指摘されており、米金融当局が追加緩和に強く傾斜した状態にあることが確認されている。

もっとも、FOMC声明文で「必要に応じて追加緩和策を講じる」と記載されていたことを考慮すれば、特にサプライズとなるような内容ではない。今議事録は8月の指標改善を織り込んでいないため、そのまま額面通りに受け取ることができないことにも注意が必要である。

このため、金相場がこのまま追加緩和プレミアムの織り込みを本格化させて急騰するかは、疑問視している。むしろ注目すべきは、米政策対応期待を受けてのリスクマーケット全体の地合になるだろう。株価・商品市況の戻り歩調は継続しており、この動きと連動して金相場は緩やかな戻り歩調を維持するのがメインシナリオになる。1,650~1,700ドルは、現行の商品市況の価格水準から正当化できる状況にある。

一方、下落シナリオとしては、これから週末にかけて続く欧州経済指標の発表、ギリシャ・独・仏首脳会談による、欧州債務不安の蒸し返しリスクに注目している。

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