週刊石油展望

 先週末のWTI原油は前週比1.12ドル高の46.16ドル、ブレント原油は同0.85ドル高の48.50ドルとなった。

 前週末7日の海外原油は大幅下落。雇用統計に結果からドル高に振れ、軟調な展開となる中、ベーカーヒューズ社発表の米原油稼働リグ数が763基となり、前週比7基増加と、再び増加に転じたこと少となったことが嫌気された。

 週明け10日は反発。チャート面での悪化から、軟調な推移が続いていたがロシアが先週とはうってかわり、減産量の増加の可能性を示唆したことで切り返した。翌11日は続伸、現在リビアとナイジェリアで免除されている協調減産について、これをを外すことが今月24日のOPEC共同閣僚監視委員会で検討されるとの観測からが支援材料となった。翌12日も続伸。朝方API在庫統計において原油在庫が813万バレル減と予想以上の米原油在庫減少を受け急騰した。しかし、EIA統計では原油在庫が756万バレル減とAPI統計に近い結果を受けて直後は買われたものの、買い一巡後は戻りを売られることとなり、上げ幅を削ることとなった。翌13日も続伸。6月のOPECの生産量増加を受けて売られる場面はあったが、IEAが2017年の原油需要の伸びを10万バレル上方修正したことや、ナイジェリアが生産制限導入が可能との認識を示したことを材料に切り返している。

 依然として供給過剰懸念は根強く、下値不安は残るものの、来週の動きとしては、持ち合いか、やや強気の状況と思われる。今月24日にOPEC共同閣僚監視委員会を控えており、リビア、ナイジェリアの減産免除の見直しや、ロシアが追加減産に対して態度を軟化させたことにより減産枠や、期間への言及などに期待が高まることとなっており、少なくとも24日の会合が終わるまでは出内容を見極めたいとの思惑も働くことが予想され、大幅には売り込みづらい状況と推測される。また、米原油在庫も需要期とはいえ、予想を大幅に上回る形での減少が続いており、支援材料として考えたい。よって、目先の下値は限定的とみて短期売買であれば買い下がりスタンスで臨みたい。ただし、24日の会合の結果次第で状況が一変する可能性があり、この日を跨いでの片張りポジションは非常にリスクが高いため、注意したいところである。
 
NY原油チャート

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