トウモロコシの収穫は過去最速ペースで始まる

米農務省(USDA)が8月20日に発表した作況報告(8月19日時点)によると、「優」と「良」の合計比率は、トウモロコシが前週比変わらずの23%、大豆が同+1%の31%となった。トウモロコシは3週連続の横ばいとなる一方、大豆は2週連続で+1%となっている。7月下旬以降の降雨・気温低下を受けて、大豆の作柄に改善圧力が強まる一方、トウモロコシは作柄改善に手遅れであることが再確認できる状況にある。

もっとも、この数値が一般に言われているような作柄改善を示すものと評価するのは難しいだろう。土壌水分のデータを見ても、7月以降に目立った改善は確認できず、やや過剰な楽観ムードが相場を圧迫した可能性が否定できない。

トウモロコシの「クロップ・プログレス」によると、8月19日時点ではドウ89%、デント60%、成熟17%という進捗状況になっているが、それと同時に収穫4%が報告されたのがサプライズと言える。例年だと、収穫進捗率の報告が開始されるのは9月中旬から下旬だが、今年は過去最速のペースで収穫ステージに到達している。もはやイールドの上下を議論できるステージは終わっており、今後の焦点はどの程度の規模で収穫放棄の動きが広がるかになる。

大豆に関しても、着サヤ91%、落葉4%という進捗状況にあり、作柄改善に残された時間的な余地は殆ど存在しなくなっている。8月入りしてからトウモロコシと大豆の新穀比価が概ね2.0倍前後で膠着していることも、マーケットが大豆の作柄改善が期待できるステージは終わったとの評価を下し始めていることを示唆している。

本日からプロ・ファーマー社の産地調査(クロップツアー)が開始されているが、オハイオ州などでは早くもUSDA8月見通しを下回る厳しい報告が聞かれ始めている。今後は、これから作付けが開始される南米産が、こうした米国産の凶作インパクトをどこまで吸収できるのかが問われることになる。

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