小麦など農産物高に刺激を受けるゴム相場だが楽観は禁物

 米農務省(USDA)や米海洋大気庁(National Oceanic and Atmospheric Administration)などが合同で作成する米国の「干ばつモニター」(U.S. Drought Monitor)は、最近、米国北部の一部が程度の極度の干ばつ (Extreme Drought)に見舞われていることを示している。特に深刻なのは、モンタナ州、ノースダコタ州、サウスダコタ州の3カ所である。

 これら地域は「プレーンズ盆地」と呼ばれ、ミシシッピ川の最北部に位置する小麦の穀倉地帯。このエリアが干ばつとなっていることで、今年の小麦の生育がダメージを受けるのではないかとの思惑が広がり、シカゴ小麦相場は連日にわたって急騰している。上げ初めの起点となる6月27日の安値4ドル50セントから、わずか一週間で一時5ドル74セントまで急上昇した。中期波動では昨年12月の安値3ドル69セントから2ドル以上も上げ幅を拡大。シカゴ小麦の中心限月がこの値位置まで上げたのは2015年7月以来2年ぶりのことである。

 シカゴ小麦高に連動し、同じシカゴ市場の大豆とトウモロコシも急速に上昇している。目を見張るのは大豆粕の大幅上昇である。大豆粕相場はあと一段高で年初来高値を更新する値位置に達してきた。更に、同じ農産物相場として、コーヒーや粗糖なども連想買いが誘われやすい状況となり、総じて堅調地合いを呈している。

 上記のように、小麦を主軸とした農産物相場全体が上昇傾向にあることが、最近の天然ゴム市場に対しても連想買いを誘っているように見受けられる。過去にも、大豆相場などが急上昇した年にゴム相場が連動高となったケースがある。最近のゴム市場では独自の刺激材料が一巡しているため、他商品の動きに追随しやすい側面もある。

 このため、これから北米の穀倉地帯で一段と干ばつが進んだ場合は小麦などの穀物相場が一段と上昇する可能性があり、そうなればゴム相場が連動して続伸するシナリオを描くことができる。
 
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