週刊石油展望

 先週末のWTI原油は前週比0.15ドル安の45.04ドル、ブレント原油は同0.06ドル安の47.65ドルとなった。

 前週末6月30日の海外原油は大幅続伸。株高に加え、米ベーカーヒューズ社発表の米原油稼働リグ数が756基と前週比2基減少、約半年ぶりの減少となったことが好感された。

 週明け3日も続伸。4日の米独立記念日休場前で短縮取引となる中、買戻しが継続して8営業連続の上昇となった。ただ、6月のOPEC原油生産が日量28万バレル増の3272万バレルと2017年の最高水準を記録した。内戦の影響から不安定だったリビアとナイジェリアの生産量が回復が主因。両国は協調減産から除外されている。休日明けの5日は大幅反落。ロシアが追加減産に反対との報道を嫌気した。今月24日にOPECの共同閣僚監視委員会が行われる予定で追加減産提案の期待があったが、ロシア報道が冷水を浴びせた。6日は反発も上値を大きく削る展開。API統計で576万バレル減と予想以上の米原油在庫減少を受け堅調に推移し、EIA統計でも原油在庫が629.9万バレル減、石油製品需要も日量2222.5万バレルと2000万バレルの節目を大きく上回ったことから急伸したものの、米国や減産除外のOPEC加盟国の増産により早期に過剰在庫を払拭できないとの見方が根強く高値から急激に押し戻された。

 WTI原油は米独立記念日明け5日の大陰線で目先戻り終了の可能性が高まった。6日のEIA統計を好感した上昇でも上げ幅を維持できず、戻り売り意欲が強い。米国内の需給は季節的要因でサポート材料となるが、OPECを含む産油国の減産強化を催促する下げ相場局面入りが想定される。今月24日にOPECの共同閣僚監視委員会が開催される予定だが、ロシアや一部のOPEC産油国は短期間での追加減産には慎重な姿勢を見せており、失望売りを浴びやすく下げに対するボラは高そうだ。目先は6月21日の安値42.05ドルから戻り高値47.32ドルの半値押しとなる44.68ドルレベルがサポートラインと見るが、あっさり割れるようだと前回安値の42.05ドルが次のサポートラインとなる。産油国が追加価格支援策を講じなければ40ドル割れのシナリオも現実味を帯びており、余裕を持った買い下がりを狙っていくスタンスで取引に臨みたい。
 
NY原油チャート
 

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事