ゴムはしばらく逆張り相場

 先週の東京ゴム先限は高値が7月4日の206円80銭、安値は6日の193円50銭で、その値動きは13円30銭に過ぎなかった。一時は中国国内の国際商品高(上海ゴム高)を背景に買われたが、6月30日の206円90銭が限界で、210円の壁を突き破ることが出来なかった。

 もともと、上海ゴムの急騰については、『一過性』と捉える向きが少なくなかっただけに、中心限月の1万3,000元割れも仕方ないが、問題は6月22日の1万2,350元、6月8日の1万2,215元を下回らずに反発出来るかどうかだ。

 先週末の上海ゴム中心限月の安値は1万2,690元で、6月22日の安値にあと340元、6月8日の安値にあと475元に迫っているだけに、それを割るか割らないかで市場の人気が大きく変わる。

 6月8日の1万2,215元を割れば“底割れ”であり、投げが続出する恐れがあり、逆に、それを割らずに反発すれば、1万2,000元が強力な支持線であることを証明することになるので、当面、その動きから目を離せない。

 もう一つ、重要なポイントは先週7日から今週10日まで、マレーシアのクアラルンプールで、タイ、インドネシア、マレーシア3ヵ国による天然ゴム生産国会議が開かれている。

 価格低迷から脱出すべき市況対策を検討しているもので、会議終了後には何らかのコメントが発表されるものと思われる。

 『タイとインドネシアの利害関係対立で市況対策が合意出来るかどうか微妙』(市場関係者)との声もある一方で、『3ヵ国の輸出削減で意見がまとまるのではないか』(同)と見方が分かれているが、仮に市況対策見送りとなれば、やはり市場はそれに失望し、手仕舞売りが先行して再び190円を割り込む可能性があるかも知れない。

 それに対して、『3ヵ国が輸出削減で合意しても、ある程度は相場に織り込まれており、新鮮味のある材料ではない。一時的に東京ゴムが買われても、6月30日の206円90銭と7月4日の206円80でWトップ型のケイ線であり、これを抜くのは難しい』(市場関係者)との見方もある。

 そうなると、しばらくは東京ゴム先限で安値185円、高値205円と、その変動幅は20円がらみにとどまる可能性がある。つまり、中心値は195円であり、190円を割り込んだら売り玉の手仕舞、場合によっては新規買いも良し。

 逆に200円を上回ってきたら買い玉を手仕舞、場合によっては新規売りも良し…で、要するに“逆張り相場”を余儀なくされるということ。

 とはいえ、東商取(東京商品取引所)の生ゴム指定倉庫在庫は6月20日現在で2,251トンまで増えており、4月末の1,247トンから1,004トン(200枚)増えている。

 このうちの2,251トンの在庫のうち、1,800トン以上(360枚以上)が受け渡し標準品のRSS3号と推察される。

 買方主力だったタイ筋が市場から撤退したとの説が有力ななかで、『誰が納会で現物を受けるのか』となると、正直なところ、『納会では受け手難で安納会の恐れあり』との答えにならざるを得ない。

 先限の変動幅は少ないかも知れないが、長くポジションを持つとサヤ滑りに見舞われ、結果的に売方有利になるだろう。

 その意味では、戻り売り主体の逆張り戦法が賢明かと思われる。
 
東京ゴム月間足06
 

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