ブレント原油の上昇幅は、WTI原油の2倍に達している

7月以降の原油相場が地合を引き締めている。油種別で月間の上昇幅みると、7月はブレント原油が前月比+7.04ドル、WTI原油が+2.69ドルとなっている。また8月(15日現在)は、ブレント原油が前月比+13.06ドル、WTI原油が+7.54ドルとなっている。7月以降のブレント原油の上昇幅は、WTI原油の上昇幅を96%上回っている。この数値から一目瞭然のように、足元の原油相場高はブレント原油主導のものである。

8月15日のICEブレント原油先物は前日比+2.22ドルの116.25ドルと急伸したが、16日に納会を控えていることで、受け渡し難の思惑が相場を押し上げた模様だ。その16日の納会値は116.90ドルに達しており、欧州地区の需給が最近のブレント原油高を追認した形になっている。WTI原油もこうした動向は無視できずに、15日が前日比+0.90ドル、16日が1.27ドルとなっており、5月15日以来の95ドル台乗せを達成している。

北海油田は毎年恒例のメンテナンスシーズンを迎えており、8月の産油量は過去最低まで落ち込む見通し。9月は更に日量5万~6万バレル程度の減産が見込まれており、唯でさえ供給量が減少傾向にあるブレント原油先物には、スクィーズ的な動きが発生し易くなっている。

ブレント原油とWTI原油の鞘は、8月16日時点で21.30ドルに達しており、7月末の16.86ドルから約5ドルの拡大になっている。これはリビア産原油の供給途絶でブレント原油が急伸した昨年を上回るプレミアムが、ブレント原油に加算されていることを意味する。

先行き不透明感の強い需要環境で、このような原油価格高騰が許容できるのかは議論の余地がある。ただ、当面は欧州地区の需給逼迫環境が国際原油相場の水準切り上げを促すことになるだろう。

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