天然ゴム市場分析

 タイとインドネシア、マレーシアが4月21日に生産国会合を開催し、天然ゴムの輸出制限の検討に入ったことを公表し、7月の次回会合で輸出削減策実施の是非を問うことを表明しました。その時のタイ・ハジャイの天然ゴムRSS3号現物価格は、キロ当たり72.22バーツであり、4月は70~75バーツ付近での小動きを続けておりました。しかし、6月27日時点で53.01バーツまで下落しております。

 タイ・ハジャイの天然ゴムRSS3号現物価格が6月8日に56.7バーツまで下落すると、タイとインドネシアとマレーシアの3国による緊急会合を6月17~18日に開催することが決定しました。それにより、緊急会合で輸出削減策が決定するとの観測が高まり、東京ゴムが6月16日時点で204円まで上昇する場面もありました。しかし、緊急会合が非公開会合であったことから、翌19日になっても会合の結果が発表されなかったことに対して失望売りが広がり、東京ゴムが6月20日に181.1円まで下落する場面もありました。

 タイ・ハジャイの天然ゴムRSS3号現物価格が72バーツ付近まで下落して主生産国が輸出制限の検討に入ったほどですから、現在の53バーツ付近の値段であれば、かなりの高確率で、「7月7~10日の生産国会合で輸出削減策が決定する」と考えるべきかもしません。

 タイのプラユット首相は、「タイ政府は、今回の価格テコ入れ策が天然ゴム価格を1kg=70バーツまで押し上げることを望んでいる。」と述べました。仮に、産地現物価格が1kg=70バーツまで上昇すれば、輸入採算コストは、70バーツ×3.3円+8円(1kgあたりの輸入諸経費)=239円換算となります。それにより、「来週末の生産国会合で輸出削減策の実施が決定し、東京ゴムが239円付近まで上昇する可能性」に注目することも一考ではないでしょうか。
 
タイの現物価格
 

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