「金はバブル」と警告したジョージ・ソロスの金保有高が倍増

米証券取引委員会(SEC)の開示資料で、著名投資家ジョン・ポールソンとジョージ・ソロスの運営するファンドが、ともに4~6月期に金上場投資信託(ETF)の残高を大幅に積み増していたことが確認された。

ポールソン氏の運営するPaulson&Co.,は、「SPDR GOLD SHARES」の保有高を、3月末の17,310,952株(金重量換算で53.84トン)から6月末には21,837,552株(67.92トン)まで26%(14.1トン)拡大している。

また、ソロス氏の運営するSoros Fund Managementは、同じく「SPDR」の保有高を3月末の319,550株(1.0トン)から884,400株(2.8トン)まで177%(1.8トン)拡大させている。

4~6月期は、ギリシャの政局リスクなどを手掛かりに金相場が一時1,526.70ドルまで急落したが、大手ファンドは改めて買い玉を構築する好機と評価したことが窺える。特に、2009年には「金は究極のバブル」と指摘して金市場からの離脱を進めていたソロス氏が、量的には少ないとは言いながらも、金保有高を短期間に倍増させたことは注目に値しよう。

同氏は、バブルの初期に金投資を行うことの利点を認めるも、その後は11年第1四半期にほぼ全ての保有高を売却していた。現行価格はその当時を200ドル以上も上回っているが、それでも金投資に魅力を感じる投資環境と評価していることは、金価格のステージが着実に切り上がっていることを再確認させる。

米金融政策の行方に関しては議論が交錯しているが、いずれにしても借り入れコストが歴史的な低水準にあること、通貨供給量が膨張していることなどが、将来のインフレリスクを高める構図に変化はない。こうした中長期的な視点からは、依然として金投資の魅力は薄れていない。少なくとも、二人の著名投資家はそのように考えている模様だ。

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