陰の極みに接近か?原油市場見通し

 6月の国際エネルギー機関(IEA)月報によると、2017年後半は需要が供給を上回るものの、2018年は石油の需要増を上回る供給拡大が見込まれると予想した。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどによる協調減産で価格が上昇したことを受けて、米国のシェールオイル業者が増産するとみられるためで、減産効果が損なわれる可能性があると指摘。

 初めて発表された2018年予想を受けて、原油市場は下落基調を強めている。昨晩のNY原油(8月限)は、一時は42.05ドルと期近物として2016年8月11日以来、ほぼ10ヶ月ぶりの安値をつけた。

 石油輸出国機構(OPEC)加盟国が一段の減産を検討しているとの報道や、米エネルギー情報局(EIA)週間原油在庫で、原油とガソリンの在庫減を好感した買いが入ったものの、同EIA統計で米国の増産基調継続が確認され、OPECやロシアなどの協調減産も、需給均衡する時期は遅れるとの見方が強まった。

 国際エネルギー機関(IEA)月報では18年の世界の石油需要は日量143万バレルの増加が見込まれると推計。中国とインドの景気拡大が主因。世界の原油需要は18年10-12月(第4四半期)に初めて日量1億バレルを突破すると予想。

 一方、OPEC非加盟国の増産量は米国の増産に支えられ、世界の需要増を上回る147万バレルに達すると予想。米国やブラジル、カナダなどのOPEC非加盟国の18年生産量が4年ぶりの大幅増になると予想した。同年のOPEC非加盟国の供給量は日量約150万バレル増え、このほぼ半分は米国産が担うとされた。
 
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