週刊石油展望

 先週末のWTI原油は先週比1.09ドル安の44.48ドル、ブレント原油は同0.83ドル安の46.97ドルとなった。

 前週末9日の原油相場は小幅上昇、ナイジェリアのパイプライン事故による供給不安や、中東情勢の悪化による地政学リスクが支援材料となったが、引けにかけてはドル高に圧迫され上げ幅を縮小された。

 週明け12日は小幅続伸。ロシアとサウジアラビアが今後の原油在庫減少を予想したことで上昇したが、上値ではシェールオイルの増産見通しから、売られ上げ幅は削られた。翌13日も続伸。OPEC、非OPEC加盟国による協調減産から除外されているリビア、ナイジェリアの原油生産量増加により下落する場面も見られたが、米原油在庫の減少見通しにより安値から大幅に切り返す動きとなった。翌14日は大幅下落。EIA在庫統計において原油在庫が予想230万バレルの減少予想に対して166万バレル減少となり、予想を下回る減少幅、加えて、ガソリン在庫が83万バレルの減少予想に対して、209万バレルの増加となり、ガソリン需要の伸び悩みも意識され、発表直後から急落した。翌15日は小幅続落。前日のEIA在庫統計の弱い結果が意識され、軟調な推移が続いた。OPEC13か国の生産量が年初から拡大していることや、米国の増産傾向も、圧迫材料となっており、戻りも弱く安値圏での揉み合いが続いている。

 前週に引き続きEIA在庫統計の結果から大幅下落となったことで実線ではゴールデンウィーク時の安値を割り込む動きとなり、底が見えない展開となっている。中東情勢も落ち着きを見せ、在庫統計の弱い結果や、シェールオイルの生産拡大、米石油稼働リグ数の増加など、反発が期待できる材料が見当たらない状況となっている。自律反発からある程度の戻りは期待できるが、支援材料が出て来なければ戻りは売られる可能性が高く、目先の下値不安は拭えないだろう。しかし、価格低下によりシェールオイルの採算割れが意識される水準でもあり、生産拡大に陰りが見えてくるようであれば上昇に転じる可能性は高い。ここからの下落に対しては中長期目線で少しずつ買い下がり、じっくり反発を待つのがよさそうである。
 
NY原油チャート

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