買い材料が薄いことからゴムの上昇は短命に終わるのか

 東京市場のゴム相場は先限ベースで6月7日につけた178.8円の安値を起点として上昇に転じている。今年に入ってから下落に継ぐ下落となる相場が形成されたため、いよいよ安値を出し切って下げトレンドに終止符が打たれたのではないかとの楽観的な見方が誘われたことが背景にある。14日の相場は全限が2ケタの大幅上昇となり、その後の上昇もあって先限は一時197円台に達し、200円の大台を強く意識させる強気の展開である。

 参考までに、6月8日までの下落で相対力指数(RSI)は24.67ポイントまで低落し、下げ過ぎの目安である30ポイントを大きく下回ってきた。また日足の一目均衡表においても、抵抗帯の雲の帯から大きく下に乖離したことも下げ過ぎ感を誘っていた。この状況からこれまでのように悲観論が席巻する状況から、徐々に楽観的な見方が広がっており、それとともに相場も上値追いの展開に入っている。

 しかし、ゴム相場がこのまま上昇を維持すると判断するには、その根拠となる理由が脆弱である。相場の基調が明確な材料なしに転換する際、よく、「材料はあとから付いてくる」と言われる。このため足元のゴム相場の上昇がそのパターンに当てはまるとも言えるわけだが、それにしても買い材料が薄いのは事実。従って、相場が上昇しても短命に終わる可能性が高い。

 最も警戒しなくてはならないのは、天然ゴムの消費の分野である。生産に関しては、タイ、インドネシア、マレーシアの3カ国が昨年に続き今年後半から供給の削減策を検討していると伝えられているが、それでも落ち込み傾向が強まっている消費が持ち直さない限り、天然ゴムの需給は過剰な状態から抜け出せまい。
 
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