Goldを巡る長期の視点/デフレタイミングでの1620ドル

金価格はこのデフレタイミングでさえ1620ドルに位置している。2008年から始まった「大停滞」は、米金融当局に、これまでの米国経済の循環にあって例を見ない、FFレートのゼロ金利への誘導を、遠からず2014年中まで維持するという、超緩和スタンスへの傾斜をもたらした。中央銀行が、先行きにインフレの脅威無しとするならば、完全雇用と経済活動の浮揚を意図し、ゼロ金利を選択してきたことは日銀の政策ケースを見ても明らかである。

そして、アジアの成長ゾーンにあって、2001年12月にWTOに加盟して以降、中国的成長モデルを持って躍進をとげてきた中国経済だが、重慶での一連の事象に見るように、成長モデルには歪みが見えてきたようだ。且つ、雇用コストの上昇もあり、次第に中国も特別な成長ゾーンではなくなりつつある。これからは消費市場として認識されていくだろう。

それでも、アジア全域の原油石油製品市場への需要サイドからの影響力は強く残る。このデフレタイミングでさえ、ブレント原油は112ドルに位置している。原油価格上昇は生産費上昇として、企業の再生産コストを高めてしまい、一般物価は、景気循環タイミングがデフレポイントを切Tり下げつつあるにもかかわらず、次第に高止まりしてしまい、いずれスタグフレーションへ転化し、傾斜の度合いを強めてしまう可能性があることは、この時点では否定できない。現にインドにおいては、政策的な金利操作に限界が見え始めたようだ。これは停滞の深化につながる。

2012年8月12日現在、現状認識としてのGoldを巡る長期の視点は、このデフレタイミングでさえ1620ドルの値位置を維持しているということ。先行きどうなるかは神のみぞ知る、現状認識は重要です。

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事