週刊石油展望

 先週末のWTI原油は前週比2.22ドル安の45.57ドル、ブレント原油は同2.28ドル安の47.80ドルとなった。

 前週末2日の原油相場は反落。トランプ米大統領が「パリ協定」離脱を表明し、シェールオイル増産が意識された。その後、5月米雇用統計の弱結果を受けてドル安が進んだことから買戻しが入り、下げ幅を縮小して引けた。

 週明けも弱い流れが継続。5日は、サウジアラビアなどアラブ五ヶ国とカタールとの国交断絶が発表され、中東リスクを意識した買い、一方でOPECの足並みの乱れ⇒協調減産への悪影響を意識した売りが交錯した。しかしながら、テクニカル面での弱さなどもあり、続落した。翌6日は、3営業日ぶりに反発。朝方から為替市場にてドル安/ユーロ高が進行したこと、また米在庫統計での9週連続での減少予想から、買戻しが入り上昇した。7日は一転して大幅反落となる。この日発表のEIA在庫統計にて原油在庫が330万バレル増加(予想:340万バレル減少)となり、予想に反する大幅増加、また朝方発表済みのAPI統計では460万バレルの減少を示していたことから弱気方向のサプライズとなり、売りが殺到。またガソリン、留出油在庫に関しても大幅な在庫積み増しが示され、一段安となった。結局、WTIで2.5ドル、ブレントで2.0ドルの下げとなった。翌8日は、前日のEIA在庫統計での原油在庫の大幅積み増しで上値重い展開が続く中、リビアの生産回復やナイジェリアの主要送油管での原油の輸出に対する不可抗力条項が解除されたとの報などでさらに下げ幅を拡大した。ただし、売り一巡後は安値での押し目買いに支えられ、ほぼ前日比変わらず程度で取引を終えている。

 先週は、前述の通りEIA在庫統計をきっかけに大幅下落し、WTIで45ドル台、ブレントで47ドル台まで落ちてきている。今週は、下げ止まりとなるか見極めの週となりそうだ。両油種とも、終値ベースで先程の数字を割り込んでいたのはOPEC協調減産をきっかけとした昨年11月末以前であり、またゴールデンウィーク時の安値近辺で一旦は下げ止まったように見える。今週は、FOMC、OPEC月報、IEA月報などが控えており、また今週波乱のEIA在庫統計もEIA統計も注目される。現在の値位置を大幅に下回るようだと、WTIで40ドル付近、ブレントで43ドル付近までのレンジダウンが想定される。いずれにしても、直近では大幅な上昇は材料に乏しく、次の方向感を探る中でのもみ合い、あるいはもう一段の下落の可能性が濃厚か。
 
tmi9ukxt

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事