原油相場の軟調地合いは長期化

 1日に米EIAが発表した週間在庫統計で、原油在庫は前週比642.8万バレルも大幅に減少したため、発表後のWTI期近7月限は49ドル台を回復。しかし、49ドル台は一時的で、その後は大きく売り込まれ、48ドル割れを演じるなど、OPEC総会後の軟調地合いを継続する展開をみせている。ガソリン需要のさらなる増加も支援材料にならなかったことで、市場の関心は世界の原油の需給バランスに集まっているとみるべき。

 ロイター通信は5月31日、5月のOPECの産油量を明らかにしている。OPEC全体としての産油量は25万バレル増の日量3222万バレルとなっている。減産義務のないリビアとナイジェリアの増産が目立っており、リビアの産油量は18万バレル増の同73万バレル、ナイジェリアは13万バレル増の同163万バレル。減産義務のある11カ国の減産目標達成率は95%だが、その中心はサウジであり、達成率は116%。

 また、リビアの今年の原油輸出は日量平均50万バレルに達しているが、昨年の30万バレルを大きく上回っていることも明らかにされている。

 米EIAの在庫統計で、米国の原油生産も明らかにされたが、増産が確認されている。このように、OPECが総会で減産幅の拡大を見送る一方、リビア、ナイジェリア、そして米国やカナダの増産基調が続いており、世界ベースでの原油の需給バランスは悪化している。
 
wti20
 

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事