中国経済指標の悪化で上海ゴムは昨年9月以来の安値圏へ

 上海ゴム相場は先週後半の5月24日から26日の3日間、連日にわたり下落した。更に端午節で連休明け後の31日も続急落となった。中心限月9月限は、31日時点で前日比600元安の1万2970元と1万3000元の心理的節目を割り込んだだけでなく、一時は1000元を超える暴落となり1万2510元の安値をつけた。この結果、今年5月の安値1万3185元を下回って年初来安値を更新するとともに、昨年9月以来の安値圏へと大きく後退した。

 この上海安に追随する形で東京も大幅続落し、5月24日から30日までの5営業日は連続安を強いられ、31日に新甫11月限は一時201円台まで後退し、更に同日の夜間取引でも続落して一時198.9円まで下げて200円の大台を割り込んだ。この値位置まで下げたのは昨年11月以来約半年ぶりのことである。

 上海ゴムが値崩れを起こしているのは中国の景気が明らかに減速しているためだ。象徴的なのは、ムーディーズが中国長期国債の信用格付を「Aa3からA1」へ一段階引き下げたこと。中国の格下げは1989年以来28年ぶり。ムーディーズは引き下げに関し、「中国の成長の鈍化や債務拡大が今後財政面の健全性を低下させるとの懸念に基づき判断した。今後数年にわたり、中国は偶発的な物も含め債務は増え続ける可能性がある」との見方を示した。同時に、中国の潜在成長率は今後数年間で5%まで低下する可能性が高いとした。今回の発表を受け、中国株式市場は軒並み下落。上海総合指数は昨年10月以来の安値をつけている。

 なお、ゴールドマン・サックスはシャドー・バンキング(正規の融資システムを通さない影の融資)の実態などを指摘し、「実際の中国の経済統計は公表されている数値よりも遥かに悪い可能性がある」との見解を示した。
 
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