24か国の減産が不十分なもう一つの理由

原油小幅反落。一時49.00ドルに近づくも引けにかけて反発。減産への期待などか。49.63ドル近辺で推移。

金反落。ドルインデックスの上昇などで。1265.4ドル近辺で推移。銀は金同様・プラチナは下落。

上海ゴム端午節のため本日まで休場。

金・プラチナの価格差、ドル建てでおよそ325.8ドル(前日比およそ12.7ドル拡大)、円建てで1,132円(同37円拡大)。ともに価格の関係はプラチナ<金。

●東京プラチナ 1時間足 (単位:円/グラム)
1_170531_rakutensec_Yoshida

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「24か国の減産が不十分なもう一つの理由」

年初から行われており、来年3月までの延長が決まっているOPEC・非OPEC24か国の減産について、本来の目的である世界の原油在庫の減少にどれだけ貢献するかに注目が集まっています。

筆者は世界の原油在庫のおよそ40%強は米国にあると試算しています。このため、同国の原油在庫の減少が世界の原油在庫の減少に貢献すると考えています。

米国の原油在庫の積み上がりについては、同国の消費が落ち込んでいる訳ではないものの、供給のメインである国内生産+輸入が、在庫急増以前とは異なり、季節的な消費減少時に減少しなくなっていることが一因であると考えております。

筆者は以前のコラムで述べたとおり、米国内の稼働リグ数の増加と同国内の原油生産量の関係から、向こう数ヶ月間は同国国内の原油生産量は増加すると考えています。

この米国の原油生産増加シナリオに従えば、米国の原油在庫を減少させるには(サプライズ感を持った原油消費の拡大というシナリオを除けば)、米国の原油輸入量が減る必要があると考えています。

以下のグラフは、減産国24か国と中南米、それぞれの米国への原油輸出量の筆者による推計です。(メキシコは減産国に含む)

米国の原油在庫の増加については、近隣国からの米国への輸出の増加も大きな要因になっているように思います。

減産国が減産をして、仮に対米輸出を減らしても、中南米諸国の対米原油輸出が減らなければ、米国の、引いては世界の原油在庫は減りにくい・減らない・増加、というシナリオもあるのかもしれません。

図:カテゴリ別対米原油輸出量の推移(筆者推定)  単位:千バレル/日量
2_170531_rakutensec_Yoshida

出所:UNCTADのデータを元に筆者作成

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事