週刊石油展望

 先週末のWTI原油は前週比1.15ドル安の48.60ドル、ブレント原油は同1.64ドル安の51.26ドルとなった。

 前週末19日の海外原油は、9ヵ月の減産延長への期待感から上昇。米株式が大幅高になったことや、トランプ政権への懸念からドル安推移したことも追い風となり、WTIベースで50ドルを回復した。

 週明け22、23日はOPECによる9ヵ月の減産延長について、イラク、オマーン、アラブなどの産油国が支持すると発表したことや、減産枠の拡大といった話が出たことから、2日間で1ドル近く上昇した。週半ばの24日は反落。OPEC総会での減産延長が織り込まれる中、利益確定売りが優勢となった。また、この日発表のあった米原油在庫統計では、原油在庫は221.8万バレル減少予想に対して443.2万バレル減少と予想以上の減少幅で、ガソリン、留出油在庫に関しても予想ほどではなかったものの減少しており、発表直後は上げる場面も見られたがOPEC動向へと注目が集まる中、買いは一時的なものとなった。週末25日はOPEC総会にて事前の想定通り9か月間の減産延長で合意となったものの、減産に協力する新たな産油国や減産量の拡大など、プラスアルファの内容がなかったことに対する失望を誘い、WTIベースで2.5ドル程度急落する展開となった。

 今週の原油相場は持ち合い~やや上値重い展開となることが予想される。OPEC総会では市場の大方の予想通り9か月の減産延長で合意となり、利食い売りに押される形で急落した。材料出尽くしとなる中、テクニカル面をみるとチャート上で大陰線つけ、どこまで下値余地があるかを模索する展開になると思われるが、目先の天井は急落前の51ドル台、下値の目途としては、9ヵ月の減産延長の話が出た後につけた48ドル台後半、そこを割るようだとさらなる下落も想定される。ただし、直近の米原油在庫が減少傾向であることや、ドライブシーズンでガソリンが需要期に入ることを考慮するとある程度下値も底堅いとみていいだろう。中長期的には良い買い場だと思われるため、余裕を持った押し目買いを推奨したい。
 
NY原油チャート
 

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