ゴムは安値を売らず、戻りを待つ姿勢

 先週のゴム相場は大波乱だった。23日に当限(5月限)が323円、6月限も292円30銭、7月限も274円と期近中心に高騰、先限も235円40銭まで上昇したかと思えば、翌24日から急落し、先週末には当限が前日比20円安、7月限以降も11円強から14円弱も下げ、市場を驚かせた。

 このように上下波乱を演じた背景には東商取の在庫急減、タイ筋の買い居座り、一部筋の煽りめいた買いなどから上昇したあと、『今回の急騰で産地との現物成約が活発化した模様』(市場関係者)と伝え、一転して下落に見舞われたというわけだ。

 つまり、『高値が荷を呼んだ』になる恐れがあり、東商取の生ゴム指定倉庫在庫の増加、6月限納会での渡物増加につながる恐れもあるわけで、先週後半からの暴落はそれを先取りした格好である。

 また、今回の下げでタイ筋が買い玉の整理に動いたりすれば下げを助長しかねない一方で、6月限納会で同筋が現受け姿勢を強めれば一時的に期近を上昇させるかも知れないが、受けた現物をどう処分するかの問題が残る。

 中国では上海、青島ともに在庫急増に見舞われており、東京から中国に現物を運ぶのは難しい。となると、同筋が納会で受けた現物は再び還流される恐れがあるわけで、いずれにしても、ここは当限と先限の大逆ザヤが修正されるかどうか見届ける必要がある。

 一方の先限は5月9日の安値204円50銭、更には4月20日の198円を下回るかどうかがカギとなる。5月9日の204円50銭を下回ると、足取りは悪くなる。それでも、200円を維持すれば、その後、反発に転ずるチャンスがある。

 しかし、200円大台を割ってしまうと、次のターゲットは昨年11月2日の176円60銭を目がけて弱気筋が攻勢をかけることも十分に考えられるので、その動きから目を離せない。

 肝心な点は先限の236円70銭(5月24日)が戻り一杯、戻り売りの相場に転換したかどうかだが、市場の多くの人は、『戻り相場は終了。基調は戻り売りに転換。当限と先限の大逆ザヤは修正され、順ザヤ相場に移行する』と見ているようだ。

 基本的には著者もそのように考えているが、ただ、東京市場の期近が暴落すると、ヘッジ売りした玉の買い戻しによって、『タイから来るはずの現物が来なくなった』ということも無いとはいえない。

 6月が相場の分岐点となる可能性大だが、しかし、この安値を追随して売り込むのはどうだろうか。ここは安値を売らず戻りを待つ、売りチャンスを待つ姿勢で対処したい。
 
東京ゴム日足
 

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