減産延長合意で原油下落。減産の仕方に問題あり!?

原油大幅下落。OPEC総会が事前のアナウンスを踏襲するものであったことによる新鮮味のなさなどで。48.79ドル近辺で推移。

金反落。ドルインデックスの強含みなどで。1259.10ドル近辺で推移。銀・プラチナも同様。

上海ゴムレンジ相場。13600元から14000元弱の間での推移。13740元で取引終了。

金・プラチナの価格差、ドル建てでおよそ308.4ドル(前日比およそ1.6ドル縮小)、円建てで1,090円(同5円拡大)。ともに価格の関係はプラチナ<金。

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)
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出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「減産延長合意で原油下落。減産の仕方に問題あり!?」

昨日、OPEC総会の開始と時を同じくして、原油価格が下落しはじめました。

延長をすることは減産体制を維持することになり、引いては世界の原油需給を引き締める効果があると期待され、延長により原油価格上昇予想の声も聞かれました。

なぜ延長にも関わらず原油価格が下落したのか、それは現行をほぼ踏襲するとした延長の仕方に問題があるのだと思います。

24か国の生産量について、総会の前日である5月24日(水)に行われたOPEC・非OPECの合同減産監視委員会が、4月の減産の進捗率を「102%」としました。

同委員会はこれから踏襲しようとしている現行の減産体制は“100%約束を果たしている(現行踏襲は是)”としたわけです。

現行踏襲を是とすることに問題があると感じています。

そもそも現在の減産参加国24か国の原油生産量は減産をしているとはいえ、過去10年においていまだに最高水準にあり、生産量の削減余地が大きいように思われます。(グラフ青線参照)

また、原則昨年10月の生産量が現在の(7月以降も)減産の基準であり、その基準から減産参加国24か国合計でおよそ日量180万バレル減産することで合意していますが、減産の基準が、この10年間のほぼピークであったため、そこから(多少!?)減産しても、先述の生産水準を大きく引き下げることにつながらない可能性が高いとみられます。

水準が高い生産量にある中、多少の減産では、彼らが謳う“世界の原油在庫を過去5年平均まで減少させる”という目標を達成することは難しいのではないか?ということです。

なおかつ、現状で“100%減産を順守している”とお墨付きをもらっていては、減産参加国がこれから、自らを奮い立たせて率先して自主的に減産をするとも考えにくいように思います。

問題を抱えた形でなされた減産延長を、市場は見透かした格好となったと言えるのではないでしょうか。

図:減産参加国24か国の原油生産量(筆者推定 2次供給含む)、および原油在庫
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出所:米エネルギー省のデータを元に筆者作成

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