割高なゴム当限の修正安や中国景気指標の悪化に憂慮

 東京ゴム相場は4月下旬と5月上旬に形成された二つの安値でダブル底となり、そこから底入れ反発となっている。今後も上値追いの展開が続く公算が強い。当限が先限より上ザヤとなるバクワデーション(逆ザヤ)が鮮明となっていることから、少なくとも相場は下げにくい環境である。ちなみに23日の取引終了時点において、当限が232.0円、先限が233.1円となり当先の逆ザヤはほぼ100円まで拡大した。これは2010年6月当時の大幅逆ザヤに匹敵する過去最大級の大きさである。

 別な角度では、タイ、インドネシア、マレーシアの3カ国が昨年実施した輸出制限策と同様の政策の実施を視野に入れているとの情報も先高人気を誘う一因である。周知のとおり、この3カ国は昨年3月から12月までの10カ月間で合計70万トンの輸出制限策を実施した。しかも、それにより相場が下げ止まり上昇に転じた実績があることから、輸出制限策による市況改善の期待は大きい。

 しかし、先高感が強いマーケット情勢ではあるものの、短期的には当限の行き過ぎが修正安につながり、更に当限安が相場全体の値位置を押し下げることにつながる見方も否定できない。実際、300円を突破するまで上昇した当限の異常高が荷を呼ぶことは必至。先物市場に対する現物渡し物が膨らんでくれば、適正価格まで当限の値位置が修正されることは避けられまい。

 参考までにシートゴムの現物指標であるタイ産RSS3の足元のバンコク積み対外向けオファーはキロ当たり78バーツ中心(7月物FOB条件)。ドル建て提示値は227セント(1バーツ=0.0291ドル)。円建て提示値は253円(1バーツ=3.25円)。これに輸入諸掛かりを入れると260~262円となる。つまり東京当限の300円はタイ現物に対し40円ほど割高。このため適正価格まで修正が入るのは必然である。

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事