米国の原油供給への寄与度は、輸入よりも国内生産が高い

原油大幅下落。ドル安など強材料がある中、昨日の上昇の一服感などで。48.14ドル近辺で推移。

金上昇。引け後、さらに上値伸ばす。ドルインデックスの下落などで。銀・プラチナも同様。

上海ゴム上昇。一時14000元を上回る。13820元で取引終了。

金・プラチナの価格差、ドル建てでおよそ299.6ドル(前日比およそ0.8ドル縮小)、円建てで1,080円(同10円縮小)。ともに価格の関係はプラチナ<金。

●東京ゴム 1時間足 (単位:円/キログラム)
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出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「米国の原油供給への寄与度は、輸入よりも国内生産が高い」

現在検討が進められているとされる、OPECの減産延長について、大義名分として、世界の原油在庫を減らす、という点が上げられています。

世界の原油在庫のおよそ45%は米国の在庫であると試算しているのですが、その米国の原油在庫を減らさずして世界の原油在庫は減らない、という考えに立った時ふと、OPECの減産延長は米国の引いては世界の原油在庫を減少させる有効な手段なのか?という疑問が湧いてきました。

以下は、2017年4月の「米国の原油供給の内訳」です。供給は、生産・輸入・在庫調整の3つで構成されます。

米国の場合、生産が最も大きな割合を占めています。輸入は生産の3分の1です。

さらに言えば、減産効果が期待される減産対象国からの輸入は米国の供給全体の12.2%でありました。一方、シェールは同26.0%となりました。

米国の在庫を減少させる手段の一つである“米国の供給を減らす”ことへの寄与度は、減産対象国からの輸入の増減よりもシェールの増減の方が大きいということです。

減産延長→原油価格上昇→シェール増産→米国内原油供給拡大、という流れが生じた場合、減産が米国の原油輸入を減らす、という話をしたくても、輸入の寄与度よりもシェールの寄与度が大きいため、結果として、(消費がサプライズ感のない平凡な伸びにとどまるのであれば)減産延長はかえって米国の原油在庫を増やしてしまうのではないか?引いては世界の原油在庫を増やしてしまうのではないか?と想像してしまいます。

減産延長が世界の原油在庫を減少させる手段として有効であるのか、一度立ち止まって考えてみることが必要であるように思います。本当に原油在庫を減らしたければ、シェールをけん制する“原油価格の下落をもたらす施策”が必要なのではないか?と考えます。

図:米国の原油供給の内訳 (2017年4月) (石油製品含む)
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出所:米エネルギー省のデータを元に筆者作成

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