週刊石油展望

 先週末のWTI原油は前々週比1.50ドル安の47.93ドル、ブレント原油は同1.07ドル安の50.90ドルとなった。

 前週末5日の海外原油は大幅下落となった。米石油リグ稼働数の増加や、リビアの供給回復などから軟調な推移が続く中、6月の米利上げ観測の強まったことにより、ドル高が進行したことで、原油は圧迫された。WTIベースで3月中旬の安値47ドルを割り込んだことで投げ売りが殺到し、一時は44ドルを割り込むほどの下げ幅となった。しかし、その後は短期的な下げ過ぎ感もあり、週末にかけては自律反発の動きとなった。

 週明けも8日は小幅上昇。短期的な下げ過ぎ感から自律反発する中、イランが原油生産能力を日量300万バレル増強するとの報から、マイナスサイドに沈む場面も見られたが、引けにかけてはプラスサイドまで値を戻した。翌9日は反落。EIA月報により、米国の原油生産見通しが引き上げられたことからOPEC、非OPECの協調減産の効果を相殺するとの懸念が重しとなった。翌10日は大幅反発。EIA在庫統計が原油在庫が170万バレル減少予想に対して524.7万バレルの減少、製品も減少となったことで、発表直後から急騰となった。翌11日は続伸。前日のEIA結果が引き続き材料視され堅調さを維持する中、OPECの月報で減産順守率が100%を上回っていることも支援材料となり、2日続けての大幅上昇となっている。

 今週の原油相場は、引き続き堅調な推移が予想される。米原油在庫の減少傾向が顕著で、直近5週連続で合計1300万バレル近くの減少幅となっており、当面は素直に強材料として意識されるとみてよさそうである。テクニカル面でも先週長い下ひげを出して安値から大幅に切り返す展開となっており、買い方有利の状況とみられる。25日にOPEC総会を控えて、OPEC、非OPEC加盟国による協調減産の延長が決定される見通しではあるが、各国の姿勢など続報で上げ下げを繰り返す展開が続くことが予想されるため、タイミングよく安値を拾う形で買いエントリーを考えたい。
 
NY原油チャート

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事