作付に理想的な天候を映してトウモロコシは一段安へ

 米農務省は10日、需給報告を明らかにしているが、今回から2017年度の需給バランスも示されている。総じて強い内容だったとの評価を受け、発表後のシカゴトウモロコシは急伸したものの、作付進展を期待した生産者の売りを浴びて、翌日には売り直されるなど、波乱の展開をみせている。

 2017年度の需給バランスのほとんどが机上の数字であり、2月の米農務省主催の年次農業フォーラムで示された需給バランスがベースとなっていた。米国トウモロコシのイールド及び生産高予想はフォーラムで示された数字と同じであり、イールドは170.7ブッシェル、生産高は140億6500万ブッシェルとなっている。需要に関して、輸出は18億7500万ブッシェル(フォーラムで示された数字は19億ブッシェル)、飼料用は54億2500万ブッシェル(同54億5000万ブッシェル)、エタノールは55億ブッシェル(同54億ブッシェル)となり、概ねフォーラムをベースにしている。

 ところで、トランプ政権がNAFTAからの離脱の可能性を示唆している。5月に米国、カナダ、メキシコとのNAFTAに関する交渉が予定されているが、米国が離脱することになれば、米国トウモロコシの輸出に大打撃となる。今回の需給報告でメキシコのトウモロコシ輸入が1550万トンとなり、日本の1500万トンを越えて世界最大のトウモロコシ輸入国となっているが、その大部分を米国から輸入している。米国の輸出シェアの33%にあたる。NAFTAによって2008年からトウモロコシの輸入が無税となり、それからメキシコのトウモロコシ輸入が拡大し、同国での食肉需要の急拡大に伴って大きく急成長し、世界第1の輸入大国となった。しかし、NAFTAから米国が離脱することになれば、メキシコ向けに輸出関税がかかることになり、メキシコは安価な南米産の手当てにシフトするとみられる。

 
corn7
 

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