白金失速

 さて、中国でスタンダードとなるのは、電気自動車だろうか燃料電池車だろうか。EVにはリチウムイオン電池が搭載されており、コストの半分がバッテリーといわれている。EVの普及に伴ってリチウムの需要も増加することが予想されるが、中国は世界第二位のリチウム生産国である。EVのモーターに利用されるネオジウムなどのレアアースも自国で産出することを考えれば、電気自動車に歩があるのではないか。白金価格が他貴金属と比較して割安感が強まっているにもかかわらず、浮上の兆しが出てこない状況が出現していることを考えるに、市場は電気自動車優勢と見ているのではないか。世界の政治や経済に不透明感が漂う現在、リスク回避というテーマで金が買われるのに対し、白金にはテーマとなる買い材料が見当たらない。単に自動車販売台数の増加を見て、白金が上昇することにはならないだろう。依然として、“金買い・白金売り”が有利な状況が続きそうだ。
 

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