白金失速

 そして、世界最大の自動車市場である中国で、どのエコカーがスタンダードになるかに、その帰趨がかかっているといっても過言ではないだろう。昨年の中国の新車販売台数は約2800万台となり、米国の1700万台を抜いて世界最大となった。これは、米国市場の1.6倍、日本市場の約5.6倍。

 今年4月に上海モーターショーが開幕されたが、政府主導で普及を進めている電気自動車(EV)など、最新の環境技術を競う「新エネルギー車」の展示が際立ったという。中国政府はEVやPHVなどを新エネルギー車と定義し、2018年からメーカーに一定規模の生産を義務付ける予定で、それにアピールすべく、新エネルギー車は159車種展示されたそうだ。欧州メーカーがEV開発に力点を置いているのも中国市場を意識してのことだろう。そしてEVが拡大した場合、白金とパラジウムの需要が大幅に減少することが予想される。

 一方、FCVはガソリン車以上に大量の白金を消費するという。ガソリン車1台当たり5~8グラム程度に対し、FCVでは40~50グラム程度で、ざっと5倍から10倍の消費量となる。燃料電池の電極用の触媒には主にプラチナが用いられているが、パラジウムも利用されている。よって、FCVの普及が進んだ場合、白金とパラジウム価格が急騰する可能性が以前から指摘されている。そのため、炭素を主成分とする電極用触媒の研究も進み、コストは白金使用の場合に比べて10分の1程度まで低下できる見通し。
 
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