金価格-値固めの2012年、上昇再開の2013年

金価格は1560~1600ドルで膠着しつつ、夏のバカンスシーズンとあって閑散な地合だ。2012年のトレンドは、ハイ・イールド通貨に対する思惑買い需要はあるものの、メジャーどころではユーロ安ドル高の傾向だ。米欧日3極がゼロ金利化しつつ、米国からの対外資本フローが活発化せず内向きのままであれば、QE3を実行しようとも、ドル減価はあくまでも将来時点での期待値にとどまる。

一方で、既に米国大統領選は共和党への政権交替が確実視されてもいる。財政刺激の自由度が拡大する結果、2013年の米国経済はより拡張的となるはずだ。目下、金価格の長期見通しは「いずれは1900ドル越え」がコンセンサスのように思うが、値固めの2012年を経て、上昇再開の2013年を俯瞰することが出来る。また、中国指導体制の刷新を経てインフラ創出による財政刺激から、中国型成長モデル再始動の年が2013年と位置付けることも出来よう。2013年が金価格の転機となる事は否定出来ずだ。

さて、今年のラマダンは7月20日から始まり、8月20日過ぎの新月で終っていく。9月末には中秋節から国慶節を迎えていく中国大陸、そして、祭礼行事ディワリを迎えて行くインドと、金の現物実需は、年間では最も盛り上がる時期となる。金価格は仮に1550ドルを割り込む場面があっても短期的で、下落も一過性となろう。世界経済は欧州債務危機を受けつつ2008年の後退期入りから4年目を経過中。それでも金消費地での伝統や慣習は変わることはない。

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