金の需給バランスが、年単位で供給過剰である理由

原油週末は反発。ドルインデックスの下落、4月のOPECの原油生産がやや減少となったことなどで。週明け日本時間午前8時現在46.59ドル近辺で推移。

金週末は下落。先月半ばからの下落の流れを引き継ぐ。日本時間午前8時現在1226.1ドル近辺で推移。銀は弱含み・プラチナは強含み。

上海ゴム週末は13,815元で取引終了。節目の14,000元を割って推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てでおよそ311.9ドル(週明け時点5月1日比およそ11.6ドル縮小)、円建てで1,173円(5月2日時点 5月1日比24円拡大)。ともに価格の関係はプラチナ<金。

●東京金 1時間足 (単位:円/グラム)
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出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「金の需給バランスが、年単位で供給過剰である理由」

5月1日の本コラムで「金は2014年以降、3年連続で供給過剰」として、年単位の世界の金の需給バランスが、2016年まで3年連続で供給過剰であった旨、お伝えしました。

本日は、筆者が考えるその主な要因についてお伝えします。

需給バランスは「供給-(マイナス)需要」で計算しているため、供給・需要の両面でみる必要があります。

供給面では、2016年の世界の金の供給(鉱山生産・鉱山会社のヘッジ・リサイクルからの供給の合計)が、2011年・12年の高水準のレベルまで増加しています。この点も、世界の金の需給バランスを緩ませる要因になっていると考えられます。

注目したいのは、需要面です。以下のグラフのとおり、宝飾品と地金・コインの需要の合計が、2010年以降の最低水準まで減少しています。同需要は“世界の金の個人消費”の動向を見る上で重要な需要面のカテゴリであると考えております。

同需要は世界の金需要の70%超と推定され、この需要を通じた世界の個人消費が減少すれば、世界全体の金需要が落ち込み、需給バランスが緩む要因になると考えられます。

先週、世界的な金の調査機関であるワールド・ゴールド・カウンシルが、2017年第1四半期の世界の金の需給動向を公表しましたが、その中で「宝飾品」と「地金・コイン」の同四半期の需要は、それぞれ、2010年以降2016年までの四半期ベースの平均を下回りました。

連休中に大幅下落となった金価格ですが、世界各地でのリスクがやや緩和されたことが価格下落の一因であると考えられる一方、本コラムで記した世界の金需要における個人需要の鈍化も、金価格に影響を及ぼしていると考えております。

図:世界の「宝飾品」「地金・コイン」の需要の推移 (単位:トン)
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出所:ワールド・ゴールド・カウンシルのデータを元に筆者作成
 

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