高値圏での乱高下へ

 ビルサック米農務官は18日、米での熱波による穀物被害が深刻になる中、事実上の非常事態を宣言。米海洋大気局の基準では全米の55%が干ばつ状態にあり、1956年以降で最悪な状況となっており、米農務省が「自然災害地域」に指定したのは、29州1297郡と過去最高水準となっている。
「天候相場の天王山」と位置付けられる独立記念日前後からの米産地の高温乾燥で、穀物市場は大幅続伸となった。
 昨晩のシカゴ穀物市場は、スペイン地方政府が金融支援を要請、同国10年物国債利回りがユーロ導入後の最高を更新したことや、国際通貨基金(IMF)がギリシャ向け支援を撤回する可能性があるとの観測記事などからリスク回避の動きが強まった事に加えて、これまでの短期的な買われ過ぎ感や、産地の降雨予報を嫌気して大き目の修正が入った。

 ただし、シカゴの引け後に米農務省が発表したクロップ・プログレスの作柄報告によると、トウモロコシの「優・良」の割合(22日現在)は前週から5ポイント低下し、26%。前年同期(62%)を大幅に下回った。一方、大豆の「優・良」の割合は、前週比3ポイント低下の31%。こちらも前年同期(62%)を大きく下回る水準だ。

 トウモロコシのシルキング率(22日現在)は、前週比15ポイント上昇の86%で、過去5年平均の59%を大幅に上回っており、生育に重要な時期はほとんど終了したと言え、これから8月にかけては、大豆の生育状況に市場の関心は移行する。大豆の着さや率は前週比20ポイント上昇の36%で、過去5年平均の19%を上回っている。大豆に関しては8月の天候次第では、生産高回復の可能性は残るが、1度しかチャンスのない受粉期に高温乾燥に見舞われたコーンに関しては、単収・生産高の回復の可能性は断たれたと言えるかもしれない。

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事