週刊石油展望

 先週末のWTI原油は前週比1.36ドル安の49.43ドル、ブレント原油は同1.08ドル安の51.97ドルとなった。

 前週末21日の海外原油は大幅続落。米石油リグ稼働数の増加で供給過剰の早期解消に懐疑的の見方が広がりWTIは50ドルの大台を割り込み下値切り下げの動きとなった。

 週明け24日も続落。23日に行われた仏大統領選第一回目の投票で独立系中道候補のマクロン氏が首位となりEU離脱懸念が後退し、世界的な株高、ドル安から原油市場も堅調にスタートしたものの、供給過剰懸念による投機筋の手仕舞い売り意欲は強く一段と下値を切り下げた。翌25日は下げ過ぎ感から小反発。米原油在庫が3週連続で減少見通しに支えられたものの、今週に石油業界トップと会合予定のロシアが下期も生産抑制を継続するのは困難との見方が上値を抑える形となった。26日は小幅続伸。API統計で米原油在庫が予想外の増加となり軟調推移だったが、EIA統計で予想以上となる364.1万バレルの減少となり急反発、しかし製油所稼働率の増加からガソリン在庫が336.9万バレル増加となったことから中盤以降は上げ幅を縮小した。翌27日は供給過剰の長期化懸念から反落。米原油生産が2015年8月以来の高水準となったことから投機筋の投げ売りを誘発、200日移動平均線を割り込みテクニカル的な売りも巻き込みWTIで3月28日以来の48.20ドルまで一時下落した。その後は東京時間28日夜にかけて戻し基調の展開。

 今週の原油相場は、東京市場では2営業のみでGW前の玉整理の動きが主体となる展開が予想される。先週は供給過剰懸念から投機筋の手仕舞い売りにより上値が削られ取組的にも解れてきた。目先の下値の目途は3月中旬のWTIで47ドル前後と想定する。反発のタイミングは米国のドライブシーズン入りによるガソリン在庫の減少やOPECによる明確な減産延長示唆となるが、もう少し時間を要すると見る。GW中には米雇用統計等の重要経済指標の発表を控えておりリスクが高く片張りのポジションは自重したい。
 
NY原油チャート

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