金は2014年以降、3年連続で供給過剰

原油、週末は下落。一時、イランの減産延長支持の報道で反発するも、ドルの強含みなどでで引けにかけて下落。週明け、日本時間午前8時現在49.15ドル近辺で推移。

金、週末は強含み。前日からの上昇を引き継ぐ。週明け、日本時間午前8時現在1271.5ドル近辺で推移。銀・プラチナはやや弱含み。

上海ゴム、週末は上昇。一時14900元を超える場面も。14760元で取引終了。

金・プラチナの価格差、ドル建てでおよそ319.8ドル(週明け時点 前日比およそ0.1ドル縮小)、円建てで1,127円(週末時点 同5円拡大)。ともに価格の関係はプラチナ<金。

●ゴールド100の価格推移 日足 (単位:円/グラム)
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出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「金は2014年以降、3年連続で供給過剰」

特にここ数か月、地政学的リスクの高まり ≒ 金価格が上昇する時、のような文脈で金市場の説明が行われることが多いように筆者は感じております。

一方、リスクの高まりという市場参加者の心理・ムードの面からのアプローチではなく、需給面に視点を向けた場合“供給過剰”という弱材料が金価格の頭を重くしている可能性があると考えております。

以下のグラフのとおり、昨年2016年までの3年間、世界の金の需給バランスは供給過剰でした。(金のみならず原油においても“供給過剰”は上値を重くする要因となっていると考えられ、商品相場を見る上で需給バランスを注視することは大事なことであると考えています)

特に2016年は2010年以降、最大の供給過剰の年であったことが伺えますが、2016年といえば、英国のEU離脱を決める国民投票、米国の大統領選挙等、例年になく、不安が高まってもおかしくない年だったように思います。

しかし、金の需給バランスは、安全資産・代替通貨として物色が進み、供給不足になるかと見られた一方、大幅な供給過剰となりました。

金価格は折れ線グラフのとおり、2015年よりはやや持ち直していますが、それでも2011年や12年の高値に比べれば安い値位置にあります。

今年も4分の1が過ぎました。金価格は一時1300ドルを伺う場面もありましたがその後、反落する等、足元の世界各地でさまざまなリスクが高まる中、思ったほど金価格が上昇していないように感じるのは筆者だけでしょうか・・・。

可能性の範囲を超えませんが、今年も昨年同様、金の需給バランスは供給過剰であり、リスクの高まりとは裏腹に、供給過剰が金価格の上値を重くしている、と考えることができるのかもしれません。昨年までの供給過剰の一因を明日以降、お伝えしたいと思います。

図:世界の金の需給バランス(世界供給-世界消費)とドル建て金価格の推移
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出所:World Gold Councilのデータを元に筆者作成

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