ゴムは揉合ながら下値を確認

 東京ゴム先限は先週4月28日に220円まで反発したが、26日の221円には届かなかった。ただ、20日の198円を安値に下値を切り上げる動きにある。具体的には21日の208円、24日の211円50銭、25日の213円60銭、26日の215円50銭、27日の210円、28日の214円がそれで、その足取りを見ると、まだ、上げ足りないという感じだ。

 というのも、1月31日の366円70銭から4月20日の198円まで、2ヵ月半の日柄をかけて、ざっと170円も下落した。この間、反発らしい反発は2月7日の293円から2月14日の328円まで約35円切り返しただけで、あとは15円から20円弱の切り返しにとどまっている。

 従って、今回はある程度の切り返しがあってもおかしくはあるまい。前に述べた通り、1月31日から4月20日までの下げ幅が約170円、その4分の1戻りは約43円高の241円、3分の1戻りは約57円高の255円であり、少なくとも240円前後があってもおかしくない。

 その戻り過程で市場が大底入れと見て買い付いたあと、相場が反落へと転じれば、買い付いた玉が“投げ物”となって売り先行となり、場合によっては、高値での買い付き度合によっては、それこそ、198円を下回ることも考えられないではない。

 逆に、相場の反発力が弱く220円台で戻り一杯となって再び反落し、市場の人気が極端に弱まって安値での売り込みが燃え草となれば、その後に、予想以上の反発につながり、250円から260円へと一直線に上昇する可能性もないとはいえない。

 要するに、現在のゴム相場は170円の下げ相場で、投げる物は投げ、弱気筋も売り玉を利食して腹をすかして、戻り賛成にあるから、相場もテクニカルで反発しているともいえるわけだ。

 当面の注目点は高値での買い付き玉が先か、安値での売り込みが先かで、今後の相場の方向が決まってくるといっても過言ではあるまい。

 現在の人気はどちらかといえば売り飽きムードのなかで、市場は、『200円以下は行き過ぎ、すでに底を打ったのではないか』との見方に傾斜しつつあるように思える。従って、投機資金は買いから流入しやすく、それだけ、相場も上げやすいとの見方が出来なくはない。

 ただし、仮に相場が240円から250円へと水準を上げようとすれば、ヤレヤレの売り物や弱気筋の売り直しが待ち構えているものと思われ、230円台までスンナリ上昇しても、240円から250円を実現するとなると時間がかかるだろう。

 材料的にはタイ、インドネシア、マレーシアの輸出削減説が飛び出しているが、しかし、こうした市況対策を実施しようとすると、市場は、『市況対策をしなければならないほど、天然ゴムは供給過剰なんだ』と受け取りかねず、逆にマイナスになる可能性もある。

 タイ産地ではウィンタリング明けながら、『原料の出回りも少なく、農民は売り渋っている』と伝えられ、需給は緩和されているとはいい難いようだが、5月も後半に入ると季節的な減産効果が出てくると思われる。

 198円(4月20日)が大底かどうか、もう少し時間をかけて見守る必要があるが、早急に新安値に突入することもなく、当面は下落相場が一服しての揉合相場を経て、大底を確認することになりそうだ。

 東京市場はタイ筋の買い玉が6月限中心に残っていると推察され、6月限納会(25日)、6月限納会(26日)が順次到来するなかで、波乱の芽が残っていることを付け加えておきたい。
 
東京ゴム月間足
 

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事