閑話休題

 フランス大統領選挙が順当な結果に終わり、5月7日の第二回決選投票もマクロン氏が勝つという予想が大勢を占めている。そのため地政学的リスクを見込んだ金価格や米国債価格は下落し、ユーロは上昇、円は円安になっている。一方北朝鮮は、カールビンソンが自衛隊との共同訓練を終えて北上しており、原爆施設を叩くかどうかが焦点となっている。かってイランの原爆開発にイスラエルがフランスからイランに核燃料が届き火入れする直前に爆撃で破壊したことがある。際どい作戦だったが、それにより戦争にはなっていない。 

 今回も中国は核施設の攻撃だけなら許すであろうと評論家は述べており、一方北朝鮮は、中国に対しても強い言葉を使い始めている。こうした情勢はお茶の間のテレビで十分解説されているので詳細は譲るが、地政学的リスクはすぐそこにあるのは間違いない。

 以前北朝鮮のミサイルが青森県を超えて太平洋に落ちた時、海外の金価格は軒並み上昇したのに、日本の金価格はのんびりと構えていたことに驚いたことがある。今回も日本の金市場には当事者意識はないかもしれない。残念なことである。

 中国は年内にも原油を上場しようとしており、自分が使うものは自分で値段を決めるという確たる方針がある。政府の用意した市場に多くの投機家が自分のリスクで投資をしている。日本人は自分の財産ですら投資信託など運用を人任せにしがちだが、中国人の金に対する執着は強い。

 インドではかなり複雑な状況になっている。10年越しで日本の消費税に相当する物品税を7月1日に施行しようとしている。税率は5%から最高29%まである。贅沢品は29%になるというので、インドの貴金属業界は戦々恐々としている。これはインドという新興大国が、今だに国民の2%しか税金を払っていないという現実を、何とか変えようとするモディ首相以下政府役人の必死の徴税努力であるらしい。近代化への道は未だ険しいようだ。昨年インドの金需要は2009年以来の低い水準に激減したが、今年もまだ回復するかどうかはわからない。金投資も長い目で見た方が良いかもしれない。
 

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