週刊石油展望

 先週末のWTI原油は前週比2.12ドル安の50.79ドル、ブレント原油は同2.58ドル安の53.05ドルとなった。

 前週末14日の海外原油はグッドフライデーのため休場、東京市場も小動きにとどまった。

 先週は引き続き地政学上のリスクや、リグ稼働数の増加によるシェールオイルの増産観測が嫌気され週明けから軟調に推移すると、米石油在庫統計でガソリン在庫が予想外に増加したことから供給過剰の解消には時間がかかるとの思惑が広がり大幅安となった。週明け17、18日はサウジアラビアのエネルギー相が産油国は市場均衡を維持するとの見方を示したことや、ドル安進行で上昇する場面も見られたものの、減産期間の延長に目新しさを欠く中、米原油生産の増産観測などを背景に下落した。週半ばにかけては、序盤は2日連続で下落となった安値修正の動きに支えられていたが、API統計、EIA統計ともに原油在庫はほぼ予想通りの減少幅となったものの、需要期を迎えるガソリンが予想外に増加していたことが嫌気され2ドル近く下落し大幅安となった。週後半にかけても引き続き米ガソリン在庫の増加や、米原油生産の拡大を背景に、急落した流れを引き継ぐ形でじり安となった。

 今週の原油相場は戻り売り有利の展開を予想する。3月下旬からの上昇の流れが急落する形で終わり、当面は上値の重い展開となると思われる。OPEC当局による口先介入や減産期間の延長の可能性も新鮮味を欠く中、ドライブシーズン等で需要期を迎える米ガソリンの在庫増加や米原油生産の増加が戻りを抑えるだろう。短期的な下げすぎ感から自律反発するといった展開も考えられるが、 WTIベースで何度も跳ね返されている53~54ドル付近を一気に突破するほどの材料に乏しく、反発しても持続力にかけると思われる。さらなる下落局面も考慮しつつ、中長期的には余裕を持った押し目買い、短期的には戻り売りを狙っていくスタンスで取引に臨みたい。
 
NY原油チャート

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