急落後の原油相場の行方

 仮に、週末~週初にかけて、リスク回避が高まるなら、原油市場も50ドル±5ドルレンジの下限を試す流れへ。この場合は、過去最高水準にまで膨れ上がっていた投機玉の買い越しが、もう一段整理されることとなろう。短期的には、買い越し減少は売り要因だが、中長期的には、季節的には、5月末(メモリアルデー)から始まるドライブシーズンに向けて、ファンド筋(投機玉)の買い増し余力が高まることになる。

 石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国の協調減産の実施状況を点検する閣僚級監視委員会では、4月に減産延長の提案を策定する方針を決定。5月25日の総会で最終判断する予定だが、価格が上がりすぎると減産延長でまとまり難いと見られていたが、50ドルを割り込むような安値が示現するなら、減産延長思惑が強まると思われ、50ドル以下の安値があっても、短期間で買い拾われるのではないか。休会(4/10-21)していた米議会が再開する。28日(金)に暫定予算案が上院を通過できなければ、2017年4月29日から、一部の連邦政府機関が閉鎖するリスクが残る。2016年12月にも、暫定予算案は揉めに揉め、予算が切れる12月10日の1日前に、ギリギリ成立した経緯がある。前回は63対36の賛成多数で、可決後にオバマ大統領が署名してことなきを得た。

 今回は、地政学リスクの高まりもあり、(意図していたかどうかは別にして)まとまる公算が大きい。

 昨晩の大幅下落で、トレンドフォロー系の指標は軒並み陰転となったが、例年の夏高パターンや、緩やかな需給改善見通し、中東地区の地政学リスクなどを考慮すると、50ドル以下の安値を売り込むことは避け、チャートパターンでの底打ち確認後、買い主体の戦略を考えたい。要注意は、米国のリセッション入り。日柄からは、いつ景気後退期に入ってもおかしくない時間帯に差し掛かっている。

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