ゴムはタイ筋が手仕舞売り

 前回の本欄で、『ゴムは筆者が弱気に傾斜したので反転!?』とのタイトルをつけたが、またも、その予想に反して下落し、先週末には218円50銭と13日の安値215円50銭にあと3円に迫った。

 ゴム相場を主導する上海ゴム9月限も先週末には1万4,570元と12日の安値1万4,660元を下回って安値を更新しており、下げ止まる気配が無い。

 普通であれば東京ゴム先限は1月31日の高値366円70銭から4月13日の安値215円50銭まで151円20銭下げ、日柄もほぼ2ヵ月半を経過しているので、アヤ戻りであったにしても、反発する時期にあるが、まったく、そうした気配が無いのは、それだけ環境が悪いのか。

 上海市場の場合は、4月7日現在で33万7,000トンの在庫を抱え、その圧迫で下落したといえば、それが理由になる。ところが、東京市場の東商取(東京商品取引所)の生ゴム指定倉庫在庫は3月末現在で1,461トン(292枚)、そのうち、受け渡し標準品のRSS3号は全体の75.8%にあたる1,107トン(221枚)しか残っていない。

 極めて少ない在庫で、当面、在庫を積み増しすることが出来ないなかで、4月限納会、5月限納会を迎えなければならない。こうした状況を幾ら訴えても、相場が聞く耳を持たないのは仕方ないが、そうした需給事情のなかで東京ゴムのここにきての下落要因を敢えていえば、『取組関係』にあるといえる。

 というのも、市場での噂によると、タイ筋が当限(4月限)を始め、5月限以降も買いポジションにしていたといい、本来であれば当限納会(24日)で現受けすると見られていたが、その予想に反して手仕舞売りに出たことから、『タイ筋が納会で現受けを回避するならば、その買い玉の整理でより以上に下値を深くする恐れがある』(市場関係者)の見方が広がり、先週末も続落を余儀なくされたというわけだ。

 こうなると、本来ならばここで下げ止まる相場も、引き続き、下値探りの相場を継続すると見ざるを得ず、仮に、今週早々から相場が自律反発しても、そこが絶好の売り場になる可能性大だ。

 タイでは先週末でソンクラン(水かけ祭)が終わり、季節的には天然ゴムの生産量が増える時期に移る。恐らく、5月後半には生産が回復して、タイ農民の売り気も強まるはずで、目先的には東京、上海が売られ過ぎの反動もあって反発したとしても、それが良い売り場になるかも知れない。

 目先的に東京ゴム先限で安値から20~30円ほど反発してもおかしくないが、依然として、『戻り待ちに戻り無し』、『もうはまだなり』の相場格言がまかり通るのか。

上海ゴム週間足

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