地政学リスクとドル安を背景にNY金は1300ドル台へ

 地政学リスクの台頭とドル安をキッカケにしてNY金は急伸している。イースター休暇となるグッドフライデーを前にして1290ドル台に水準を再び切り上げて3連休を迎えるあたりに、先高期待を物語っている。

 米国のシリアへのトマホーク発射をキッカケにして、中東を巡る地政学リスクが高まったが、現在、その中東リスクが後退している。米ロの緊張の高まりも懸念されたが、米ロ外相会合がなされるなど、この緊張も現時点では後退したといえる。

 その一方、北朝鮮を巡る地政学リスクが高まりをみせ、大きな金の買い材料になっている。15日に北朝鮮は金日成主席の生誕105年を祝う太陽節、25日には朝鮮人民軍の創設85年を迎えるが、北朝鮮は節目に合わせてたびたび軍事的な挑発を繰り返しており、今回もその動きが今まで以上に警戒されている。

 警戒が高まるキッカケは、米原子力空母カールビンソンの朝鮮半島近海に向けての航行であり、米国と北朝鮮の軍事衝突のリスクを警戒する事態になっている。このカールビンソンと日本の海上自衛隊との合同訓練が急きょ予定されるなど、しばらく朝鮮半島近海に居座ることになる。従って、米韓軍事演習が実施される4月一杯は少なくともリスクが継続することになる。目先的には15日前後の北朝鮮の動きから目が離せない。

 さて、北朝鮮を巡る地政学リスクでNY金は1270ドル台での下値固めをみせていたが、その後の急伸のキッカケはトランプ米大統領のインタビューにおける発言であり、ドル高をけん制する内容で、それを受け、ドルの全面安が進行している。このドル安をキッカケにして、一気に1280ドル台半ばまで急伸。そして、3連休の地政学リスクを警戒して1290ドル台に水準を切り上げている。

nygold

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